元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅（協栄）が5日、東京・新宿のジムで記者会見を開き、新年初練習を行った。会見では和毅の兄で元世界王者の興毅氏がチーフトレーナーに就任することが発表された。近くトレーナー・ライセンスの発行を日本ボクシングコミッションに申請する。

　興毅氏のトレーナー就任は金平桂一郎会長の発案で、チーフの興毅氏を中心にボクシングコーチ、フィジカルトレーナーらをそろえた“チーム和毅”を作るという構想。会見で興毅氏は「和毅をそばで支えて、みんなの力で和毅を世界チャンピオンに持っていけるなら、こんなにうれしいことはない」と感想を述べた。ライセンスの発行について金平会長は「問題なく発行されると思う」との見通しを示した。

　すでにフィジカルトレーナーの松栄勲氏から1年にわたって指導を受け、身体のベースアップに努めている和毅は「（兄は）小さいときからずっと一緒に練習して、いいところも悪いところもわかっている。いいアドバイスをしてもらえると思う」と兄のサポートを歓迎した。

　次戦の発表はなかったが、金平会長は世界ランカーと交渉していることを明かした。年内の2階級制覇を目指す和毅は「すべて会長に任せている。自分は練習して与えられた試合を最高の形で勝つだけ」と話した。