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新王者の久保隼が会見、V1戦は8月ごろ指名試合か

2017年4月10日 16時14分

 WBA世界S・バンタム級タイトルマッチ12回戦(9日・エディオンアリーナ大阪)で王者、ネオマール・セルメニョ(37=ベネズエラ)に11回TKO勝ちして新王者となった久保隼(27=真正)が10日、神戸市の所属ジムで喜びの一夜明け会見を行った。

前夜の戴冠を報じたスポーツ紙を手に喜びの久保

 7回に痛烈なダウンを奪われたが、すぐに立て直してセルメニョに対抗。ボディ攻撃を効かせてベテランの王者に試合続行の意思を奪い、棄権に追い込んだ久保の執念が実った一戦を振り返り「試合が終わり、ほっとした」と世界初挑戦のプレッシャーから解放され、笑顔をみせた。前歯1本が半分ほど折れたが、歯医者で付けてもらい会見に臨んだ。

 試合後は同門の山中竜也選手の家に行き、お母さんの手料理をごちそうになった。「倒されたところだけはどうしても見たかったので、ビデオを見ました」とリラックスできたようだ。スマホを見ると、ラインメッセージが149本も。既読にしても、どんどん増える一方。自宅に戻り、朝5時半まで眠らず、メッセージの返信などに追われていたという。

 試合を振り返り「練習してきた左のボディ打ちはうまくできたが、打ち終わりを狙われて、付け込まれる隙があるので、もっとレベルアップしていかねば」と久保は課題を口にした。 「今はどこかに行きたい。メキシコでお世話になった民宿のみなさんにチャンピオンになった報告をしたいと思っている」と同門の前女子世界王者、多田悦子らと合宿練習したメキシコで骨休めする考えだ。

 山下正人・真正ジム会長は「ボディ打ちは毎日欠かさず練習した。すっきりと勝ちたかったが、久保がよくがんばったから勝利につながった。これからはチャンピオンのボクシングを意識してレベルアップさせたい。次は指名試合になると思いますが、WBAからの指令が出てから交渉を始めます」と語った。

 初防衛戦は8月ごろを予定。現時点では同級2位ダニエル・ローマン(26=米国、22勝8KO2敗1分)の名が挙がっている。

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