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5.21防衛戦の井上尚弥、異例の試合1か月前キャンプ

2017年4月17日 18時44分

 WBO世界S・フライ級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が17日、静岡県の熱海市で弟の世界ランカー拓真、従弟の日本S・ライト級ランカー井上浩樹と3泊4日のミニキャンプに入った。井上は5月21日、有明コロシアムで挑戦2位のリカルド・ロドリゲス(米)と5度目の防衛戦を行う。

フィジカルトレーニングで追い込む井上

 試合まで1か月という時期は実戦練習で高めていくのが常識だが、井上はこの時期にあえて走り込みやフィジカル・トレーニングのキャンプを実施した。その理由は「キャンプをやったあとは、身体のパワー的に調子がいい。時間がたつとだんだん抜けていくような感じがあるので、この時期に入れてみた」というもの。この日はあいにくの雨だったこともあり、室内でフィジカルトレーニングをして練習を切り上げた。

 井上が体幹強化を含めたフィジカル・トレーニングに取り組んだのは一昨年の暮れから。スタートから井上のトレーニングを指導する高村淳也トレーナーは「身体の軸のとり方や、関節の使い方をトレーニングしてきた。より速くて重いパンチの獲得がテーマ」とトレーニングの狙いを語る。

 9月にはアメリカ進出プランも浮上している井上にとっては、目の前の試合が大事とはいえ、やはりその先を見据えたさらなる底上げが重要ということだろう。まずは5月21日、レベルアップした技術とパワーを披露する。

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