久田哲也が日本L・フライ級新王者、堀川謙一に雪辱
2017年4月21日 22時22分
2017年4月21日 21時25分
「第64回三迫一門会」が21日、後楽園ホールで開催され、メインのS・ライト級8回戦は、日本S・ライト級3位の永田大士(三迫)が元ドミニカ共和国王者デスティノ・ジャパン(ピューマ渡久地)に7回1分42秒TKO負けを喫した。
サウスポーの永田に対し、日本初登場のデスティノは右を打ち込む立ち上がり。デスティノはパンチがシャープで全体的にまとまっている印象。永田は打ち終わりを狙ったが、3回にデスティノの左フックを立て続けに浴びて、右目下をカットした。
デスティノはその後もテクニックのあるところを見せつけ、右ストレート、左フックをヒットさせ、永田の顔は徐々に腫れていった。劣勢の永田は7回に勝負に出たが、デスティノはこれを返り討ち。連打を叩き込んだところでストップとなった。タオル投入と同タイミングだった。
デスティノは昨年7月、タイでPABAウェルター級王者テーラチャイ・クラティンデーンジムに4回TKO負けして以来のリングで勝利。戦績は22勝20KO3敗2分。永田は8勝4KO1敗1分。
また、セミ前に三迫ジムで活躍した元OPBFバンタム級王者の椎野大輝、元日本ランカーで2度のタイトル挑戦経験のある福本雄基の引退式が行われ、10ゴングが打ち鳴らされた。
福本は「このような場に立つような戦績は残していない」と前置きしながら「チャンピオンにはなれませんでしたが、多くの方に支えらえてボクシングの夢を追いかけることができた」とあいさつ。椎野は「三迫ジムで多くのチャンスをもらった。楽しいボクシング人生を送ることができた」と感謝の言葉を述べた。
◇58.0キロ8回戦
富岡樹(REBOOT)[TKO5回54秒]嶋崎俊(輪島功一S)
昨年B級デビューして2連勝の20歳、富岡は軽快に動きながらジャブ、左アッパー、ボディとパンチを散らすボクシング。嶋崎は前に出て手を出し、何とか富岡に食らいついた。4回、嶋崎が攻勢に出たところで富岡も打ち返し、左が決まって嶋崎がダウン。5回に富岡が左を決めたところで主審が試合を止めた。富岡は3勝(1KO)無敗。嶋崎は8勝3KO9敗1分。
◇S・フェザー級8回戦
岩井大(三迫)[2-0(78-75、78-74、76-76)]斉藤正樹(TEAM10COUNT)
日本フェザー級4位の岩井がジャブの差し合いを制し、体格で上回る元ランカーの斉藤は3回から圧力をかけて岩井に迫った。一度は押し込まれた岩井はすぐに立て直し、中盤はジャブ、右ストレート、アッパーで斉藤を追い詰めた。斉藤は終盤、闘志を見せて前に出たが及ばなかった。岩井は21勝7KO4敗1分。斉藤は13勝4KO12敗6分。
◇バンタム級8回戦 相川学己(三迫)[TKO5回40秒]藤岡飛雄馬(宮田)
初回こそサウスポー藤岡が攻勢だったが、相川は2回以降、藤岡の左を外してテンポよく右を打ち込んでいった。5回、鼻血にまみれた藤岡に相川の右が決まってダウンすると即ストップ。相川は8勝2KO4敗1分。藤岡は8勝5敗1分。
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