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拳四朗が世界タイトル奪取に自信「父にベルトを」

2017年5月10日 15時29分

 有明コロシアムで20日ゴングとなるトリプル世界タイトルマッチで、WBC世界L・フライ級王者 ガニガン・ロペス(メキシコ)に挑戦する拳四朗(BMB)が10日、都内の帝拳ジムで練習を公開。元日本、OPBF王者の父、寺地永会長にベルトをささげると約束した。

寺地会長「寺地家でデカいのは私だけ、拳四朗が本来のサイズ」

 プロ10戦目で世界初挑戦する拳四朗はこの日もニコニコとリラックスムード。むしろ気合いが入っていたのは寺地会長で「自分は(不完全燃焼のまま現役を終えて)いまだに現役を引退していないという考えがある。拳四朗が世界を獲れば、引退できるという思いがある」と息子に託す思いを語った。

ボクサーになるつもりも、させるつもりもなかった

 親子鷹の寺地家ではあるが、熱血英才教育というわけではなかった。寺地会長は現役時代に日本ミドル級、OPBF・L・ヘビー級王座を獲得しているが、「父の試合は見たことがない。見たいとも思わなかった」(拳四朗)、「ボクサーになるとは思ってなかった」(寺地会長)。寺地会長によると、拳四朗が中3のとき「高校に入れそうになかったので、スポーツ推薦で進学するためにボクシングをやらせた」(寺地会長)というから面白い。

 高校、大学では競艇学校の入学試験を受けたものの不合格となり「自分にはこれしかなかった」と大学卒業後にプロ転向。出げいこでスパーリングをすると「誰にも負けない。これなら世界を獲れるのではないか」と寺地会長は初めてその気になったのだという。父の気持ちを知る拳四朗は「ベルトを獲って先にお父さんにかけてあげたい」と優しいところを見せた。

スパーで軽快な動きを見せた拳四朗(左)

 親子の夢を実現するため、拳四朗はプロで初対戦となるサウスポー対策に時間を割いた。上京して三迫ジムに長期滞在し、日本ランカーの中山佳祐(ワタナベ)、田之岡条(小熊)、中谷潤人(M.T)らと計100ラウンドに上るスパーリングを重ねた。この日もランカー谷口将隆(ワタナベ)にキーパンチになるというジャブを中心に、右ストレートもヒットし、好調をアピールした。

 拳四朗は京都には帰らず、そのまま東京で調整を続けて決戦のリングに上がる。王者ロペスは13日に来日する予定。

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