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比嘉大吾「最後はつかまえる」エルナンデス対策万全

2017年5月11日 15時38分

 WBC世界フライ級王者フアン・エルナンデス(メキシコ)戦が迫る同級1位の比嘉大吾(白井・具志堅S)が11日、都内のジムで練習を公開した。比嘉は20日、有明コロシアムで世界初挑戦の舞台に立つ。

野木トレーナーのミットに強打を打ち込む比嘉(右)

 比嘉はデビューから12連続KO勝利中で、持ち前の攻撃力とパワーはエルナンデスをも上回ると予想されるが、キャリアとテクニックに定評のあるエルナンデスにうまくごまかされて空回り、というのが最悪の展開だ。比嘉自身「相手はうまいし、キャリアがあるし、簡単にはつかまえられないと思う」と難しい試合になることを覚悟している。

 そこで今回は、実力の総合的な底上げとともに、チェンピオン対策にトレーニングの多くの時間を割いた。その一つがサウスポーとのスパーリングだ。エルナンデスはスイッチが多く、野木丈司トレーナーは「左構えがうまくいくと判断すると、けっこう長い時間サウスポーのままで戦う」と分析する。

サウスポーとも20ラウンド・スパー

 こうした事情を受けて、比嘉は日本フライ級ランカーの中谷潤人(M.T)らサウスポー選手ともスパーを敢行。全125ラウンドのうち、サウスポーとは20ラウンドと聞くと、多いようには感じないが、試合中にスイッチされてパニックにならないよう、意識付けするには十分だった。

比嘉(右)は具志堅会長と同じ21歳での王者獲得を狙う

 そのほかにも、フットワークを使う選手をつかまえるステップワークの練習、キーになるジャブの精度アップなど、さまざまなテーマに取り組んできた。野木トレーナーは「やりたいと思っていた練習はすべてできた」と自信の表情。世界初挑戦が目前に迫った比嘉は「(高校時代に)実績のない自分を獲って、プロで世界挑戦までさせてくれた恩を返したい。しっかり勝って沖縄に元気を届けます」と具志堅会長と地元沖縄の仲間に勝利を約束した。

 師匠の具志堅用高会長は、比嘉について「一番いいところは勇気だと思う。練習よりも本番が強い。今回も1ラウンド目からガンガンいかせたい」と真っ向勝負を宣言した。

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