村田諒太が実戦練習打ち上げ、初世界戦まであと5日
2017年5月15日 18時52分
2017年5月15日 15時32分
有明コロシアムで20日、村田諒太(帝拳)とWBA世界ミドル級王座決定戦を争うアッサム・エンダム(仏=カメルーン)が15日、都内の帝拳ジムで練習を公開。軽快な動きを披露し難敵ぶりを印象付けた。
本拠地としている米マイアミでトレーニングを積み、フランス経由で来日したエンダムは「村田は前に出てくる選手で右ストレートが強い。そのことを踏まえて対策を練った。村田と似たスタイルの素晴らしいスパーリング・パートナーとも練習できた」と万全の準備に納得の表情。
私はすべてを兼ね備えたコンプリートボクサー
パワーの村田に対し、スピードとフットワークのエンダムというイメージがあるが、エンダムは「私はすべてを兼ね備えたコンプリートボクサー。だからこそ村田は私のようなスパーリング・パートナーを見つけられなかったと思う」とニヤリと笑った。
「私は(注目の一戦という)このパーティーを楽しんでいる。経験もあるしプレッシャーはない。むしろプレッシャーを感じているのは、自分の強さを証明しなければならない村田のほうだろう」とジャブを放った。
インタビューのあと、エンダムはミット打ちやフィジカルトレーニングなどで1時間近く汗を流した。ギジェルモ・リゴンドウらを手掛けるキューバ人トレーナー、ペドロ・ディアス氏とのミット打ちでは得意のアッパーやスイング気味の右を交えたコンビネーションを披露。引き締まった肉体と、スピード感のある動きで、元世界王者として実力の一端を見せた。
練習を視察した田中繊大トレーナーは「最終調整ですから」と前置きした上で「村田対策を思わせるようなパンチの打ち方をしていた。注意しようと思っていたパンチはやっぱり注意しなくちゃいけないとあらためて思った」とコメント。フック系、アッパー系のパンチにあらためて警戒した。
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