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2017年6月8日木曜日

村田諒太が現役続行を表明「ベルトを獲りにいく!」

 5月20日のWBA世界ミドル級王座決定戦で、1位アッサン・エンダム(仏=カメルーン)に不運な判定負けを喫した村田諒太(帝拳)が8日、都内のジムで練習を本格再開。帝拳ジムの浜田剛史代表、田中繊大トレーナーと記者会見し、現役続行を表明した。記者会見での主なやり取りは以下の通り。

─初めての世界戦、12ラウンドを経験して?

「僕個人としてはすごくいい経験でした。自分自身、世界レベルの選手とやって自分のボクシングがどこまで通用するのかというのは、半信半疑とは言わなくても、7割くらいしか信じていないところがあったので、試合で通用するところも分かりましたし、またこういうところでもっと行かなくちゃいけないという反省もありますし、そういった意味でいい試合だったと思うし、経験だった思います。ひとつ残念だったのが、ベルトを獲ることができなかったこと。得ることはできなかったですけど、失うものはなかった試合だと思います」

この戦い方で通用するんだというところは見せられた

─これから自分自身を進化させる?

「この戦い方で、通用するんだというところがある程度見せられたと思いますので、ベースを変えるのではなくて、戦い方をもっとよりいいものにしていく。頭を振るのをもっと増やすとか、もっと最後まで手を出し切るとか、そういうことを練習においても試合をイメージしてやっていくことが重要だと思ってます」

─自身の口から去就について思うところは?

「プロボクサーとして、ファンの方々、周りのサポートをいただいて存在していますので、それがない以上は、僕自身が一人でプロボクサーなんですと言ったところでその活動はできません。そういった意味で、あらめてこういう環境を整えていただいて、またサポートいただけるということに感謝したいと思いますし、僕個人としては唯一得られなかったのがベルトだと思いますので、そのベルトを獲りにいくために尽力したいと思います」

ベルトという形をみなさんに届けたい

─もう1回チャンピオンを目指そうという思いにを駆り立てたものは?

「時間がたつにつれて、試合後のインタビューの写真だったり見ていると、僕がベルトをしていなくて、相手がベルトをしている。やはり失ったものはないかもしれないけど、得ることのできなかったベルトというのは、それがなければ示すものがない、というのが現実だと思いますので、形としてみなさんに届けたいというのが一番です」

─エンダムと再戦したいのか。それとも他団体でタイトルマッチがしたいのか?

「世界戦は(周囲に)ご尽力いただいてやっとできたことだと思います。(そのような背景があって)だれとやりたいんだ、ああやりたいんだ、ということを簡単に言っていいものではないと思います。だれとだって組んでいただければやりますし、組んでいただいた試合に全力でやるだけです」

あらためて“夢のような夢”を目指す

─試合で自信を得て、もっと強い選手と戦いたいという気持ちになった?

「自分の持っている夢が小さくなっていたところがあったと思います。人生ノートというのがあって、『夢のような夢』というところに描かれているのが、ラスベガスでビッグマッチをしたい。いつの間にか、負けないことだったり、挑戦することではなく現実としてとらえられるものばかり見ていた自分がいました。今回の試合で、世界的な評価も少しは得られましたので、夢のような夢に少し近づけていると思いますし、あらためてそこを目指したいなと思っています」

─今後のトレーニングをどう進めていくのか?

「試合の反省でもありますけど、相手が初めのうちは自分のロングのパンチで下がってくれたんですけど、このパンチもらったら危ないということで、途中から逆に距離を詰めてきた。そこに対して、ショートパンチでしっかり対応しないといけなかった。あとは10ラウンド以降、もっと手を出してよかったと思います。練習の中で、ここが10ラウンド目だ、このシーンでしっかり打つんだ、と想像しながら練習できると思うので、そこはしっかりやりたい」

─エンダムの試合を見て、実際にやっていたときと映像を見たときの違いは?

「確かに手数が少なかったと思いますけど、作戦としては間違ってなかったと思います。効かせたあとですね。5、7、9ラウンド、ダウンに近いシーンがあって、それなのにいかなかった。倒れても、効いている状態でも打ち返してくる。そのパンチが強い、という気持ちが先にあって、本当ならノックアウト狙ってもいいところで狙わなかった。もしかしたらそこでいけるまでのスタミナという面の準備が不足していたのかもしれない。そういうところは、だれとやるにしても、自分が成長していく上で、チャンスだと思ったらいける能力は必要だと思うのでしっかり練習したいです」

─ノックアウトまで持っていけなかったのは技術の問題か、気持ちの問題か。

「フェイントをかけてカウンターを打てるような選手だったら、と考えると技術面はありますけど、がむしゃらでもいいから打っていこう、スタミナを全部使ってでも倒しにいこう、と考えれば、気持ちの面が大きかったと思います。相手が何回ダウンしても立ち上がってくる、だからそういうタイプの相手にスタミナを使っちゃいけないという心のブレーキはあったと思いますので、どちらかといえば気持ちの面が強いのかなと思います」

 今後のプランについて浜田代表は「白紙」と説明。エンダムと再戦するのか、はたまた他団体のタイトルマッチを行うのかは、今後のミドル級戦線の動向にも大きく左右されそうだ。