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ドネアが赤穂亮とスパー、4R最後は激しく打ち合う

2017年6月26日 19時46分

  元世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)が26日、横浜市の横浜光ジムで所属の日本バンタム級チャンピオン、赤穂亮と4ラウンドのスパーリングを行った。

2年ぶりにスパーをしたドネア(左)と赤穂

 ドネアは昨年11月、ジェシー・マグダレノ(米)に敗れてWBO世界S・バンタム級王座を失い無冠となった。今のところ次戦は決まっていないが「いつ試合が来てもいいように練習している」とのことで、今回もプライベートでの短期来日にもかかわらず、2015年にフィリピンでともに1か月ほど練習をした赤穂とのスパーリングが実現した。

スパー後は赤穂に熱血指導

 マグダレノ戦後は「頼まれてパートナーを1回やっただけ」と実戦練習から離れていたと言いながら、そこはさすがのドネア。初回に左フックを叩き込むと、徐々にピッチを上げ、最終ラウンドは赤穂と激しい打撃戦。赤穂のパンチをもらうシーンもあったが、アッパーで赤穂に鼻血を出させてスパーを終えた。その後はグローブをミットに持ち替え、赤穂に熱血指導を行った。

 今後はフェザー級、S・バンタム級で世界王座奪還を目指す予定。S・バンタム級はWBAの久保隼(真正)、IBFの小國以載(角海老宝石)と2人の世界王者がいるが、ドネアは「だれとやりたいというより、チャンピオンという肩書きのある選手とやりたい」と語り、だれにでも挑戦の意思があることをアピールした。

ドネアはジャブとフックの打ち方を赤穂に指導した

 一方、「自分のアイドルはドネアだけ」と公言してはばからない赤穂は「2ラウンドから上げてきてガチでやってきたので強かった。(自分が)バランスを崩したときのリターンが本当に速い。練習になりました。幸せですね」と5階級制覇王者とのスパーで大いに刺激を受けた様子だ。

 次戦は8月5日、後楽園ホールにランク1位の齊藤裕太(花形)を迎えての初防衛戦が決まっているが、最終目標は言うまでもなく3度目の世界挑戦だ。ドネアから打ったあとのバランス、フックを打つ前のクセを指摘された赤穂は「3度目の正直に向かっていくだけ」と気持ちを新たにしていた。

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