WBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース（英）が次戦の対戦相手に元S･ライト級世界王者アミール・カーン（英）の名前を挙げた。16日ロンドンでウィリー・モンローJr（米）を下し、2度目の防衛を成功させたあとで明らかにした。

　ESPNなどの報道によると、サンダースは本来はウェルター級のカーンが昨年5月にWBCミドル級タイトルマッチを戦った事実を踏まえた上で「私は大物とのビッグマッチを望んでいる。カーンは名前があるし、私に見合った選手だ。何年も彼のことを見てきた」と母国の人気選手にラブコールを送った。

　サンダースは3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン（カザフスタン）と、サウル“カネロ”アルバレス（メキシコ）の2人のビッグネームとの対戦をかねて希望しているが、なかなか実現しない。

　ゴロフキンとカネロはサンダースの試合の数時間後に対戦。ドローに終わったため、リマッチの可能性が高まっている。サンダースはあくまで統一戦を目標にしているが、その前にひと稼ぎしたいところだろう。

　カーンは16年5月、2階級上げてWBC世界ミドル級王座を保持していたカネロに挑戦して6回KO負け。その後試合をしていないが、最近はマニー・パッキャオ（比）の対戦候補に名前が上がるなど、いまだに“商品価値”の高さを印象付けている。Photo/SUMIO YAMADA