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村田諒太に不調のバロメーター「修正すればいい」

2017年10月2日 17時02分

 WBAミドル級王者アッサン・エンダム(仏)に挑戦する同級1位の村田諒太(帝拳)が2日、都内のジムで7ラウンドのスパーリングを行った。10月22日、両国国技館で行われるエンダムとの再戦まであと3週間。世界再挑戦の準備はいよいよ最終段階に入る。

「悪い」と言いながらよく身体は動いていた村田(左)

 村田はこの日、パートナーのパトリック・デイ(米)と5ラウンド、アドリアン・ルナ(メキシコ)と2ラウンド。テレビ番組で対談するWBO世界S・フライ級王者、井上尚弥(大橋)が見守る中、決して悪い動きではないように見えたが、村田は「今日はよくなかったですね」と振り返った。

 確かにデイのアッパーをもらうシーンもあったが、村田は「右ボディが多かったでしょ。あれは上体が立ってしまい、体重が後ろに乗ってしまっているときによく出るパンチ。悪いときのバロメーター。ラスベガスのデビュー戦も同じような感じだった」と自身の動きを解説した。

激励の訪れた井上(右)とは笑顔で談笑

 上体が立って、後ろ体重になると、強く打てるパンチが右ボディだけになってしまう。逆に左ボディブローが出るときは「調子がいい」とのこと。調子が悪いのはいいことではないが、自らの状態を正確に言葉にできるところは「さすが村田と感心」する記者も多かった。

 それでも村田は「悪いところが出たら修正したらいい」とあくまでも前向き。試合日が総選挙と重なることについても「みなさん、期日前投票に行きましょう!」と語り、大一番を前にしても相変わらず動じるところはなかった。

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