May
03
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

19°C Clear
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 東日本新人王決勝 飯見嵐がMVP、技能賞は薮崎賢人

東日本新人王決勝 飯見嵐がMVP、技能賞は薮崎賢人

2017年11月3日 19時40分

 第74回東日本新人王決勝戦が3日、東京・後楽園ホールであり、11階級で試合が行われた。MVP(最優秀選手賞)には、全勝対決となったS・バンタム級で開始から猛攻を仕掛けて痛烈なダウンを奪い、初回TKO勝ちしたS・バンタム級の飯見嵐(ワタナベ)が選出された。

全日本新人王決定戦出場を決めた選手たち

マジシャンのジロリアン陸が敢闘賞

 技能賞には2度のダウンを奪う初回TKO勝ちでサウスポー対決を制したフライ級の薮崎賢人(セレス)、殊勲賞にはマジシャンとしてメディアの注目を集めたS・フェザー級のジロリアン陸(フラッシュ赤羽)が選ばれた。試合の模様は今月12日(日)15時からCS放送の日テレG+で放送される(再放送は20日24時~)。

 中止となったミニマム級を含む12階級の勝者は12月23日、後楽園ホールで開催される全日本新人王決定戦で日本ランキングを懸けて、西軍代表と対戦する。なお西軍代表決定戦は今月12日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われる。こちらの模様も今月21日21時から同局で放送される(再放送は27日深夜2:00~)。

三賞の左から薮崎、飯見、ジロリアン

注目の内藤未来はダウン挽回も及ばず

 今年の東日本新人王で、予選から注目を浴びてきたのがライト級の内藤未来(E&Jカシアス)だった。父であり、所属ジムの会長でもあるカシアス内藤は元東洋、日本ミドル級王者、兄の律樹は元日本S・フェザー級王者のサラブレッドで父、兄と同じ左構え。初回に右アッパーで有岡康輔(三迫)にダメージを与えながら、2回に2度のダウンを喫して、劣勢に。そこから盛り返して一進一退の熱闘を繰り広げたが、ダメージを溜め込み、5回に有岡の連打でロープに詰まったところでストップされた。

 その有岡は8月末をもって閉鎖となった名門ヨネクラジムの出身だった。旧ヨネクラ勢としては、バンタム級の富施郁哉(ワタナベ)とともに決勝に進出。「あいつが獲ったので負けられなかった」とヨネクラ魂を見せ、2人そろって東日本新人王に。だが、試合内容には納得できなかったようで「めっちゃ悔しい。とにかく練習して、全日本では笑ってリングを降りたい」と決意を新たにしていた。

渡辺会長をはさんで東日本を制したワタナベ4選手

ワタナベ最多4人、元ヨネクラ2人が全日本へ

 そのほか、5階級で決勝に選手を送り出していたワタナベジムは4名が東日本新人王の快挙。2名が残っていた新興の中野サイトウジムからは、ミドル級の加藤収二がジム初の東日本新人王に輝いている。

 また北日本地区から勝ち残った札幌協栄赤坂、郡山の両ジムは残念ながら敗退となった。ちなみに不戦勝のミニマム級を含め、決勝進出者24名のうち半分の12名がサウスポーだったが、結局8名が全日本新人王決定戦に進んだ。試合結果は以下の通り(左側が勝者)  

飯見は初回TKO勝ちでMVP獲得

◇ミニマム級4回戦
赤羽根烈(宇都宮金田)[中止]和田優麻(REBOOT)=棄権
※規定により赤羽が全日本新人王決定戦出場

◇L・フライ級4回戦
佐藤剛(角海老宝石)[2-1]亀山大輝(ワタナベ)

◇フライ級4回戦
薮崎賢人(セレス)[TKO1回1分28秒]荒川竜平(中野サイトウ)

◇S・フライ級5回戦
今川未来(木更津グリーンベイ)[3-0]住田愛斗(角海老宝石)

◇バンタム級4回戦
富施郁哉(ワタナベ)[3-0]池上渉(郡山)

◇S・バンタム級4回戦
飯見嵐(ワタナベ)[TKO1回2分15秒]濱田力(本多)

◇フェザー級5回戦
佐々木蓮(ワタナベ)[TKO4回3分9秒]清田亨(大橋)

ジロリアンはこれで8連続KO勝ちをマーク

◇S・フェザー級5回戦
ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)[TKO3回2分59秒]今井健裕(ワールドS)

◇ライト級5回戦
有岡康輔(三迫)[TKO5回1分3秒]内藤未来(E&Jカシアス)

◇S・ライト級4回戦
木原宗孝(帝拳)[TKO3回58秒]土田佑一(協栄札幌赤坂)

◇ウェルター級4回戦
重田裕紀(ワタナベ)[3-0]江黒央(K&W)

◇ミドル級4回戦
加藤収ニ(中野サイトウ)[TKO3回2分45秒]優しんご(宇都宮金田)

Related article
関連記事