木村翔がタイ合宿、大みそかV1戦に向け本格スパー
2017年11月26日 0時39分
2017年11月25日 20時10分
WBC世界ミニマム級タイトルマッチが25日、タイのナコンラチャシマで行われ、前WBO王者で挑戦者9位の福原辰弥(本田フィットネス)は王者ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)に0-3判定負け。ワンヘンは8度目の防衛に成功した。
身長で大きく上回るサウスポーの福原はジャブ、ボディへの左ストレートを軸に攻める立ち上がり。初回は様子見かと思われたワンヘンは右をカウンターで合わせ、機を見て距離を詰めてパンチをまとめた。3回はワンヘンが連打を繰り出し、福原もこれに応じて負けじと打ち合った。
試合は中盤に入っても、福原が先手を打って愚直にボディ攻撃を仕掛け、ワンヘンは時折右を決め、近づくとまとめていくパターン。6回にワンヘンが左フック、右ストレートを決めて追撃し、両者が激しく打ち合う。福原はよくボディを攻めているものの、そこから攻撃をひろげることができない。
8回終了時の採点でジャッジ1人がフルマークをつけるなどワンヘンが大きくリードしていることが分かると、福原は9回開始とともに激しくチャージ。しかしワンヘンの左フックをもらうシーンもあり、形勢を逆転することはできない。
福原は10回以降も被弾覚悟で懸命に前に出て、勝利への執念を見せる。福原はワンヘンを下がらせるシーンを増やしたが、リスク覚悟で攻めた代償に右もよくもらった。スコアは118-110、117-113、116-112だった。
WBOに続くベルト獲得失敗の福原は19勝7KO6敗6分。ボディ攻撃でワンヘンを弱らせることができなかった。これで日本人男子選手のタイでの世界戦(正規王座)は通算23敗1分となった。ワンヘンは全勝レコードを49勝(17KO)に伸ばした。Photo/SUMIO YAMADA
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