米ボルティモアの裁判所は1日、緊急公聴会を開き、WBAライト級レギュラー王者ジェルボンテ・デービス（米＝写真）に下されていた判決を修正。自宅謹慎90日の残りの期間（約60日）を刑務所で過ごすよう命令した。地元メディアが第一報を流し、複数のメディアが伝えた。5月初めに下された判決では90日間の自宅謹慎、3年間の保護観察処分、200時間の社会奉仕活動が言い渡されていた。

　デービス（28）は2020年11月にボルティモアで、赤信号を無視して車に追突。ひき逃げされた車に妊婦が乗車していることを含め、重罪に問われていた。判決が修正された理由は明かされていないが、裁判官は「（デービスには）反省の色が見られない」と語ったという。

　デービスは4月22日、人気選手ライアン・ガルシア（米）とのビッグマッチで7回KO勝ち。今後の活躍と動向が注目されている。米国メディアは今回の収監が彼のキャリアに大きな影響を与えることはないと見ているが、デービスは家庭内暴力などほかにも問題を抱えており、予断を許さないと思われる。Photo by SUMIO YAMADA