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ゴロフキンvsカネロⅡ交渉決裂 報酬で折り合わず

2018年6月7日 10時07分

 ゴールデンボーイ・プロモーションズのオスカー・デラホーヤCEOは6日(日本時間7日)、メディアに向け、9月15日に予定されたミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)との再戦交渉が決裂したと通達。同時に同じ9月15日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、現トップランカーのダニエル・ジェイコブス(米)と対戦交渉に入ったことを明言した。

昨年9月に対戦したカネロ(左)とゴロフキン

 ゴロフキンとカネロは5月5日、同アリーナで対戦予定だった。しかし、カネロが薬物検査で違反物質クレンブテロールの陽性反応を示し、ネバダ州コミッションが6ヵ月の出場停止処分を科して試合は中止に。ゴロフキンは同日、代役バネス・マルティロスヤン(アルメニア=米)と防衛戦を行い2回KO勝ち。WBA王座のV20を達成した。

 再戦交渉が難航していたのは、カネロに対する薬物疑惑が晴れないためとも言われたが、最終的には報酬の配分だった。デラホーヤ氏によると昨年9月の第1戦でカネロ70、ゴロフキン30だった報酬は今回、60-40で交渉が進められたという。

 ところが途中からゴロフキンが50-50を要求。譲歩できないと判断したデラホーヤ氏が交渉テーブルから去る決断を下した。ちなみに5月の試合が中止になる前、両者は65-35で合意したといわれる。

カネロはジェイコブスに標的変更

 一方、オファーを受けたジェイコブスのエディ・ハーン・プロモーターは「こちらに問題はない。ジェイコブスはカネロにパーフェクトな男だと思う。(試合をPPV中継する)HBOとサインしたのはこの試合のためだ。ダニー(ジェイコブス)には超メジャーなファイトが待っている」と大歓迎の姿勢。交渉は一気に締結する状況だ。

 ゴロフキンのトム・ルーファー・プロモーターは驚きを隠せない。「アルバレスもジェイコブスもGGGの軍門に下った同士(カネロはドロー)。カネロはジェイコブスよりもGGGと再戦した方がずっと稼げる。まだ解決の道は残っている」と望みをつなぐ。

ゴロフキン陣営「まだ解決の道は残っている」

 これに対しデラホーヤ氏は「マネーを生み出すのはカネロ。こちらが提示した金額を得るには、GGGは5、6回もリングに上がらなければならない」とアピールする。Photo:Tom Hogan – Hogan Photos/Golden Boy Promotions

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