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井上「期待の大きさ感じる」 早くもWBSS優勝候補

2018年7月23日 10時40分

 WBA世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が23日、モスクワで開催された賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」組み合わせ発表会から帰国。成田空港で報道陣の取材に応じ「出場選手全員と顔をあわせ、自分自身への期待も高まった」と話した。

記者会見で笑顔を見せる井上(左)と大橋会長

 バンタム級の組み合わせ発表会で、第2シードとなった井上は元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を指名。第1希望は元5階級制覇王者ノニト・ドネア(比)だったが、第1シードのWBAスーパー王者ライアン・バーネット(英)がドネアを指名したためパヤノとなった。

 これについて井上は「バーネットがドネアを選んだのは意外だった。(ドネアの)次にキャリアと実力のある選手を選んだ」とその理由を明かした。実際に対面したパヤノにはオーラを感じたそうで、「試合をするのた楽しみ」と腕を撫した。

 出場選手は井上、バーネットのほか、WBO王者ゾラニ・テテ(南ア)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と3団体、4世界王者が出場するが、この中でも優勝候補ナンバーワンの呼び声高いのが井上だ。

 賭けのまとめサイト、オッズチェッカーによると、井上の優勝オッズは1.66倍で、ロドリゲスの6倍、バーネットの6.5倍、テテの7倍を大きく引き離している。井上は「前回の試合もあって、期待の大きさを感じる。オッズ通りに勝ち上がっていきたい」と力強くコメントした。

 大橋秀行会長によると、パヤノとの1回戦の日程、試合会場は8月に入ってから発表となる見込み。賞金総額なども現時点では明らかになっていない。

◇WBSSバンタム級1回戦

WBAスーパー王者 ライアン・バーネット(英)vs 元5階級制覇王者 ノニト・ドネア(比)

WBA王者 井上尚弥(大橋)vs 元WBAスーパー王者 フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)

WBO王座 ゾラニ・テテ(南ア)vs 元アマ世界王者 ミーシャ・アロイヤン(ロシア)

IBF王者 エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)vs IBF3位 ジェーソン・モロニー(豪)

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