チャンピオンカーニバル挑戦者決定戦 全カード決定
2018年9月5日 18時19分
2018年9月5日 16時04分
元3階級制覇チャンピオンの井岡一翔(SANKYO)が8日(日本時間9日)米ロサンゼルス近郊のザ・フォーラムで復帰戦を行う。世界チャンピオンのカムバックはあまたあるが、過去の偉大な元王者たちはどのような道を歩んだのだろうか。
世界チャンピオンが一度は引退を口にし、その後復帰した例は枚挙にいとまがない。古くはモハメド・アリ、アレクシス・アルゲリョ、シュガー・レイ・レナード……近年ではフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオといったスーパースターたちが舌の根も乾かぬうちにリングに戻ってきた。
ひるがえって日本のボクサーに目を向けてみると、はっきりと公に引退を口にし、その後復帰した世界チャンピオンはそれほど多くはない。紹介してみよう。
畑山隆則は99年6月、ラクバ・シン(モンゴル)に敗れてWBA・S・フェザー級王座から陥落。引退を表明した。しかし、翌年に復帰を表明すると、1階級上のWBAライト級王者ヒルベルト・セラノ(ベネズエラ)を8回KOで下してタイトルを奪取。2階級制覇を達成した畑山はここから一気にスターダムにのし上がった。
横浜光ジムで畑山の後輩にあたる新井田豊は01年1月、チャナ・ポーパオイン(タイ)に勝ってWBAミニマム級王者となるも、けがと燃え尽きを理由に初防衛戦を行わないまま引退した。
一時はボクシングから離れたものの、03年に復帰して7月、WBA王者ノエル・アランブレット(ベネズエラ)に挑戦。これには敗れたが、1年後の再戦でアランブレットにリベンジし、世界タイトルを取り戻した。
新井田氏が復帰したきっかけは、今は亡き関光徳会長から「もう一度やってみないか」と口説かれたのがきっかけだった。新井田氏はさんざん悩んだ挙句「このまま中途半端なままでは終われない」と決意。批判も覚悟してリングに戻ったという。
海外でカムバックといえば元世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマン(米)が最も有名だろう。モハメド・アリ(米)らと一時代を築いたフォアマンは77年に引退。ところが10年後に突然の現役復帰を発表した。運営している教会の資金難など、お金の問題がきっかけだった。
38歳の復帰は冷笑されたが、フォアマンは地道にキャリアを重ね、復帰30戦目となる94年11月、IBF&WBAヘビー級王者マイケル・モーラー(米)に10回KO勝ち。実に20年ぶりに世界王者に返り咲く。復帰してから3度目の世界挑戦だった。
世界チャンピオンではないが、最近国内であった珍しいケースも紹介したい。元日本S・バンタム級7位の二上喬はこの7月、16年ぶりに復帰した。ボクサーの復帰はよくあることとはいえ、16年ぶりとは聞いたことがない。結果はTKO負けだったが、二上は「やらない後悔よりもやる後悔」と納得した様子だった。
カムバックの理由はひとによってさまざま。「まだ稼げる」と己の体にムチ打つ選手もいれば、周囲にうまいこと乗せられてしまうケースもある。プライドを取り戻すために復帰を決意した選手もいるだろう。
はたして井岡はどのようなカムバック・ロードを歩み、何を手にすることができるだろうか。まずは難敵マックウィリアムズ・アローヨ戦が最初のハードルだ。
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