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注目Fe級対決 丸田陽七太が溜田剛士に5回TKO勝ち

2018年12月3日 20時16分

 3日後楽園ホール「第66回フェニックスバトル」のセミファイナル、フェザー級10回戦は、日本S・バンタム級9位の丸田陽七太(森岡)が日本フェザー級12位の溜田剛士(大橋)に5回2分16秒TKO勝ちした。

丸田(右)の右が5回に火を噴いた

 長身でスピードのある丸田は立ち上がり、ジャブを突くと、溜田はこれに右クロスを合わせた。丸太は動きながらカウンターを狙った。

 3回に入ると丸田がジャブのタイミングをつかみ始め、負けじと溜田もジャブをヒット、ボディ打ちも繰り出すが、ジャブとカウンターをコンスタントに決める丸田がペースを握っていく。

 迎えた5回、丸田が立て続けにジャブを決め、ワンツーを叩き込むと溜田がロープづたいにダウン。立ち上がった溜田に丸田がラッシュをかけ、最後はレフェリーが試合を止めた。

TKO勝ちの瞬間、喜びが爆発した

 丸田は8勝7KO1敗1分。「いままで一番練習した。走るのは嫌いだけど、今回は走った。後楽園で勝ててよかった」とほっとした様子だった。

 注目ホープとしてデビューから注目されながら、OPBF・S・バンタム級戦で大竹秀典(金子)に敗退。それ以来の後楽園ホールで勝利し、喜びもひとしお。溜田は18勝16KO4敗2分。

桑原(右)は正統派スタイルが光った

◇L・フライ級8回戦
桑原拓(大橋)[3-0(78-74、79-74、79-73)]木山鷹守(渥美)

 今年デビューした東農大出身の桑原と同じく近大出身の木山によるフレッシュ対決。ゴングと同時に前に出て振り回してきたサウスポー木山に対し、アマ実績で上回る桑原はこれを足で外しながら右を決める立ち上がり。さらに2回にはワンツー、コンビネーションも決めた。

 中盤以降、木山は多少の被弾をものともせず、闘志をむき出しにして向かっていった。桑原を守勢に回らせるシーンもあったが、形勢は変わらず。防御もしっかりしていた桑原が大差判定勝ちした。桑原は3勝2KO。木山は2勝2KO1敗。

36歳のベテラン岡田(右)は健在ぶりをアピール

◇S・フェザー級8回戦
岡田誠一(大橋)[TKO6回1分8秒]荒木貴裕(極東)

 日本S・フェザー級9位の荒木がジャブを突きながら足を使い、元日本王者で現14位の岡田がそれを追いかける展開。徐々に岡田のプレスが上回り、4回には頭をつけての打ち合いとなり、岡田がボディ打ち、アッパーで荒木に迫った。

 岡田は5回、ボディ打ちでさらに追い打ちをかけると荒木はかなり苦しそう。6回に岡田が攻めている場面でストップとなった。4連勝の岡田は22勝13KO6敗1分。荒木は12勝4KO8敗。

◇フェザー級8回戦
ジョン・ジェミノ(比)[KO2回2分25秒]中澤奨(大橋)

 中澤はジャブから試合を組み立てようとしたが、背の低いジェミノは中澤のジャブを外し、初回からタイミングのいい右を当てていった。2回、さらにリズムをつかんだジェミノのワンツーが炸裂。キャンバスに沈んだ中澤は立ち上がったものの、フラついて10カウントとなった。ジェミノは18勝8KO11敗1分。元トップアマの中澤は11勝5KO3敗。

◇バンタム級8回戦
中嶋一輝(大橋)[TKO7回2分27秒]宇津見義広(ワタナベ)

 芦屋大出身のサウスポー中嶋に対し、独特のリズムを持つ日本バンタム級19位の宇津見が右ストレートを決めて先制した。乱戦に巻き込まれかけた中嶋は3回に左ストレート、4回に右フックを決めて徐々にペースを握っていくかに見えた。

 しかし、曲者の宇津見は上体を動かしながら懐に入り込み、クリンチも多く、中嶋はペースを狂わされたまま。それでも7回、宇津見が前に出たところに中嶋の右フックが炸裂、宇津見が背中から崩れ落ち、主審がすぐに試合を止めた。中嶋は6勝5KO。宇津見は15勝10KO9敗3分。

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