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伊藤雅雪が締めた! 7回TKOで凱旋初防衛成功

2018年12月30日 21時12分

 WBO世界S・フェザー級タイトルマッチが30日、大田区総合体育館のメインイベントで行われ、チャンピオンの伊藤雅雪(伴流)は指名挑戦者のエフゲニー・チュプラコフ(ロシア)に7回2分11秒TKO勝ち。初防衛に成功した。

最後は猛攻を見せて会場を盛り上げた伊藤

 

 伊藤は7月、米フロリダ州で行われた王座決定戦でクリストファー・ディアス(プエルトリコ)を下して王座を獲得。初防衛戦は日本での凱旋試合となった。

 背が低いうえに小さく構えるチュプラコフ。伊藤は初回、右を打ち下ろし、ボディ打ちを見せたが、頭から突っ込んでくるチュプラコフと腕が絡まってしまうしまうシーンも多く、いかにもやりにくそうだ。

伊藤(右)は中盤から変幻自在の動きを見せた

 

 3回に偶然のバッティングで伊藤が左目上部をカット。チュプラコフのラフファイトに巻き込まれ、思うようなボクシングをさせてもらえない。

 それでも伊藤は4回、ジャブとフットワークを意識し、距離を作って右ストレートを挑戦者に叩き込んで会場を沸かせる。5回も伊藤の右が何度も炸裂。チュプラコフに勢いはなくなり、チャンピオンが一気に流れを引き寄せた。

 迎えた7回、伊藤が右アッパーをボディに突き上げると、チュプラコフが完全にに失速。伊藤はコーナーにロシア人を追い詰めてボディを絡めた連打で襲い掛かる。最後は青コーナーからタオルが投入されたものの、主審がしばらく気が付かず、間をおいての幕切れとなった。

 伊藤は25勝13KO1敗1分。「来年はだれとでもビッグマッチをやりたい」と意気軒高だった。チュプラコフは20勝10KO1敗。

伊藤の話「まだまだだと思った。最初、頭からくる相手に、接近戦の練習していたのもあって、接近戦で戦いたくなってしまって、途中から(3回くらい)セコンドになんでお前は近くで戦ってんだと言われて、距離を作って、外して打っていけと言われて、そこがまだまだ自分で考える力が足りなかった。ただKOで今年を締めたいと思っていたので、納得というか、安心しています。

来年? ベルチェルト(WBC王者)からは僕の名前が出ているので望むところです。自分がかなわないんじゃないか、という相手とやりたいです」

■S・フェザー級世界王者

WBAスーパー ジェルボンタ・デービス(米)
※2月9日にアブネル・マレスとV1戦

WBA アルベルト・マチャド(プエルトリコ=V2)

WBC ミゲール・ベルチェルト(メキシコ=V4)

IBF テビン・ファーマー(米=V2)

WBO 伊藤雅雪(伴流=V1)

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