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三代大訓がOPBF王座V2、渡邉卓也は奮闘も及ばず

2019年3月27日 21時10分

 OPBF・S・フェザー級タイトルマッチが27日、後楽園ホール「DANGAN221」のメインで行われ、チャンピオンの三代大訓(ワタナベ)が同級4位で元アジアパシフィック同級王者の渡邉卓也(青木)に3-0判定勝ち。2度目の防衛に成功した。スコアは115-111、116-112、117-111。

三代(右)は右アッパー、右フックをうまく使った

 ともに長身の両者がジリジリと動きながらジャブの差し合って試合はスタート。三代はジャブと右アッパーを使い、渡邉はガードを上げながら右ストレート、距離を詰めて左ボディを打ち込もうとした。互いに譲らない序盤戦となったが、4回終了時の採点は40-36、39-37、38-38で三代がリードした。

 渡邉は5回にプレスを強めたが、三代のアッパーとジャブで思うように圧力をかけられない。逆に三代は6回、右フックを立て続けに打ち込み、渡邉は左目尻から出血。7回は渡邉が打ち合いを仕掛けたものの、三代が右アッパーを決めて挑戦者にダメージを与えた。8回は渡邉が盛り返し、8回を終わって三代のリードは77-75、78-74×2となった。

 終盤は挑戦者が気迫で攻め、チャンピオンに食い下がった。渡邉はボディを打ちとワンツー、三代はジャブと右フックで対抗。手数は渡邉、見栄えのいいパンチは三代か。最終回は打ち合って試合を終えた。

 7勝2KO1分で無敗をキープの三代は「(渡邉は)すごくボディ打ちがまかったし、嫌なときに出てこられた。勝てたことを誇りに思う。右が成長した成果がちょっとだけ出たと思う。国内でS・フェザー級は三代しかいない、と言われるよういになって世界に行きたい」。2年3ヵ月ぶりの後楽園ホールだった渡邉は35勝20KO9敗1分。

澤田(右)は文句なしの判定で中野との決着戦に勝利

◇54.5キロ8回戦
澤田京介(JB SPORTS)[3-0(77-75、78-74×2)]中野敬太(KG大和)
 16年4月に引き分けた両者の再戦は、日本バンタム級3位の澤田が先制。ジャブの差し合いで優位に立ち、2回には右を決めて日本S・バンタム級20位の中野にダメージを与えた。

 澤田はジャブから右、ボディ打ちと攻めの幅を広げ、4回には右カウンターを決めて、さらにリードを広げた。劣勢の中野は後半、前に出て追い上げたが、澤田は有効打で最後まで上回った。澤田は13勝6KO2敗1分。中野は15勝3KO14敗6分。

梶(右)はストレスをためながらも12連勝をマーク

◇S・フライ級8回戦
梶颯(帝拳)[3-0(78-75、78-74、80-73)]アーノルド・ガルデ(比)
 日本S・フライ級5位の梶はフィリピンL・フライ級8位のガルデを倒しにいったが、小柄なガルデは俊敏で、打っては離れ、近づくとクリンチが巧み。梶はコンビネーションを打ち込んだり、強引にパワーで押し込んだりしたもののガルデを攻めあぐねた。

 梶は被弾こそほとんどなかったが、後半に入ると手数が減り、最後まで攻撃の糸口を見つけられなかった。それでも判定は問題なく、デビューからの連勝を12(9KO)に伸ばした。ガルデは9勝3KO7敗3分。

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