WBA世界ミドル級チャンピンのロブ・ブラント（米） が村田諒太（帝拳）とのリマッチを2週間後に控えた28日、成田空港に降り立った。ブラントは7月12日、エディオンアリーナ大阪第1競技場で前王者の村田と2度目の防衛戦を行う。

　ブラントは元世界王者でトレーナーのエディ・ムスタファ・ムハマド氏、昨年5月に結婚したティファニー夫人、栄養士、アシスタント・トレーナーと来日。あす来日予定のスパーリング・パートナーを含めて「これからもっと増えていく」そうで、2週間前という早めの来日といい、チャンピオン陣営の“やる気”がビシビシと伝わってきた。

　当のブラントは相変わらずのナイスガイで、日本の梅雨について「（8週間のトレーニングキャンプを積んだ）ラスベガスは乾燥していて、気温が40度近くになることもある。いい変化だ。リングに雨が降るわけでもないしね」と笑顔で話した。

　昨年10月の対戦では戦前の予想を覆しての大差判定勝ち。「前回は1262発のパンチを出したと思うが、それだけのハイペースな試合をまたお見せしたい」と余裕たっぷり。村田が前回の敗戦を研究して対策を練ってくることは百も承知で、試合のポイントを問われると「対応力」と回答した。

　ティファニー婦人を紹介するとき、「すぐに赤くなってしまうからあまり見ないでほしい」と冗談まじりに話すなど終始ご機嫌だったブラント。メンタル・コンディションは抜群によさそうだ。