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2019年7月7日日曜日

高山勝成が接戦制す 東京五輪へ第一関門突破 
アマ全日本選手権大会愛知県選考会

 東京五輪への第一関門を突破──プロで世界ミニマム級主要4団体のベルトを獲得し、アマチュアに転向して2020東京五輪出場を目指す高山勝成(34=名古屋産業大)が7日、名古屋市の名古屋工学院専門学校第3体育館で開かれた第80回全日本ボクシング選手権大会愛知県選考会フライ級決勝で、藤原幹也(22=中央大4年)を2-1の判定で下して優勝した。

中大・藤原との激戦を制して勝利の高山(右)

 高山は8月31日から岐阜市の岐阜工高で行われる東海ブロック予選に出場。11月20日から開催される全日本選手権(鹿児島・阿久根市)の代表権をかけて争う。

 前日、約3年ぶりの実戦に勝ち、決勝に進出した高山。関東大学リーグに出場している4年生と対戦した。開始直後、右ストレートがヒットして、一方的な展開に持ち込むかに見えたが、藤原も一歩も引かず激しい打撃戦となった。

 1回は高山が優勢だったが、2回は藤原が高山の飛び込みに合わせてショートストレートを再三決めた。ラストラウンドは高山が激しく攻めて藤原を後退させるシーンが目立った。

高山は安堵の表情を浮かべるも自己採点は「10点満点で2点」

 多くの観衆がかたずをのんで見守る中、ジャッジが発表された。青コーナーの高山がコールされると、勝ちを意識していた藤原はがっくり。高山は藤原に歩み寄って「ナイスファイト」と声をかけ、抱き合って健闘をたたえた。ジャッジ2人が29-28で高山を支持したが、1人は藤原のフルマークで30-27だった。

 高山はリングから降りるときに、「勝てた。これで次に行ける」と安どの表情を浮かべた。2日間の連戦で戦うのは初めての経験。負けられないプレッシャーの中、まず勝てたことを素直に喜んだ。

 しかし、戦いの自己採点は前日のアマデビュー戦と同じ「10点満点の2点」と低いものだった。「自分が思っているより、アマの選手は気持ちが強かった。技術的なことは、映像を見て、これから修正していきます」と語り、想像していた以上に選手権にかけるアマ選手の闘志に押されたようだ。

惜しくも敗れた中大生の藤原(左)はこれが最後の試合に

「アマの試合は3分3ラウンド。すごく早い。1秒、1秒、一瞬の判断で戦っていかなければならないのがわかった」。元世界王者は初のアマの試合でプロにはない、ボクシングの難しさを痛感した。

「まだまだ本来の動きができていない。次の東海ブロックの試合までに、1日1日ベストを尽くしてできることをやっていきます」。高山のチャレンジは続く。

 敗れた藤原は「高山選手のスタミナに押された。スピード、パワーはそれほどなかったが手数が落ちなくて。ボクシングはこれで引退しますが、緊張感を持って戦うことができ、これからの人生にも自信がつきました」と白熱した戦いを振り返った。