三迫仁志氏通夜 元世界王者ら300人参列
2019年8月9日 23時07分
2019年8月9日 16時52分
セコンドが「もうダメだ!」とリングにタオルを投げ込む風景がなくなろうとしている。日本ボクシングコミッション(JBC)は6月にルールを改正し「タオル投入をなくす」と明言している。
JBCが計量を行う部屋の扉に、改正されたJBCルール第118条第1項4号が張り出されたのは最近のこと。新たなルールは「ラウンド途中においてボクサーを棄権させる場合は、チーフセコンドがリングエプロンでウェイビングをおこなうことによりその意思を表示する」となっている。
ウェイビングとは、タオルをレフェリーに向けてグルグルと回す動作を指しており、JBCは「これまではタオル投入が一般的でしたが、リングエプロンでのウェイビングに統一いたします」との説明を付け加えている。
改正の理由は、世界的にタオル投入のルールが廃止される傾向にあり、ウェイビングによる意思表示が一般的になっていること、投げたタオルがロープに引っかかってリングに入らない場合、レフェリーが気付くのが遅れる可能性があること、観客が何らかの理由でタオルを投げ入れた場合、大きな混乱を招くこと─を挙げている。
リングにタオルが舞うシーンはなかなか情緒的で、最近では世界的カメラマンの福田直樹さんが撮影した舞うタオルに焦点を合わせた写真が全米ボクシング記者協会のフィーチャー部門の佳作賞を受賞したばかりだ。
JBCは「タオル投入がすぐにダメということではなく、棄権の意思がレフェリーにしっかり伝わることが大事。ただ世界的な傾向もあるので、徐々に新しいルールに慣れていってほしい」と説明している。
ルール改正以降、今のところエプロンでウェイビングするセコンドと、今まで通りタオルを投げるセコンドの両方がいるというが、混乱はないという。タオル投入がなくなるのは少し寂しい気がするが、「昔はタオルを投げたんだよな」という日がいずれやってきそうだ。
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