ウシクのヘビー級転向戦 10.12シカゴに決定
2019年9月4日 9時50分
2019年9月3日 20時04分
元3階級制覇チャンピオンの八重樫東(大橋)がきたる世界タイトルマッチに向けてトレーニングを続けている。4階級制覇を目指す36歳のベテランは何を考え、どこをターゲットにしているのか─。
試合が決まらない状況にあっても八重樫は落ち着いている。「いつ決まってもいいように練習をするだけ」と現在は階段トレーニングやフィジカルトレーニング、基本練習が中心で、ダメージの残るスパーリングは勘が鈍らない程度に控えている。試合はまだ決まっていないが、「いちおう年末を想定して練習をしている」とのことだ。
4階級制覇を狙うならS・フライ級ということになるが、WBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とWBA王者カリド・ヤファイ(英)は統一戦を画策。WBO王者の井岡一翔(Reason大貴)は、江藤光喜(白井・具志堅S)との挑戦者決定戦を制したジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)との指名試合を控える。
残るIBF王者ジェルウィン・アンカハス(比)に関しては「やりたい。嫌がるように戦っていけば…」と戦いまでシミュレーションしているが、これも相手があってのこと。現状はS・フライ級よりもフライ級のほうが可能性があるようで、「自分はどんな試合でも決まったら『はい、やります』。どちらの階級でも決まれば、それに向けてやるだけです」とは八重樫らしい。
17年5月、ミラン・メリンド(比)に敗れIBF世界L・フライ級王座から陥落して2年以上がたった。来年の2月で37歳になる八重樫はベテランだけに焦りはないが、「試合に飢えているのは確か」という言葉も。来るべき大一番に向け、はやる気持ちもしっかりコントロールしている。
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