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花形冴美が激戦制しV1 試合後に結婚を宣言

2019年9月12日 21時37分

 12日後楽園ホール「Victoria」のメインイベント、IBF女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦は、王者の花形冴美(花形)が元WBO同級王者の挑戦者、池山直(フュチュール)に2-1判定勝ち。初防衛に成功した。スコアは96-94×2、94-96。

 世界王者だった池山に花形が挑戦して2度引き分け。立場を入れ替えて3度目の対戦は、予想通り互いに譲らぬ接戦となった。

 1、2回は花形がフットワークとリードをうまく使い、池山の侵入を許さずにアウトボクシングを展開。しかし池山が3回にペースアップすると、試合は激しい打撃戦へと突入した。池山は下からの攻撃で花形を崩しにかかり、花形は右が有効だった。

花形(右)は右を有効に使った

 後半戦に突入すると、50歳目前の池山が猛然と34歳の花形に襲い掛かり、力づくでペースを引き寄せにかかった。池山の気迫とガッツがすごい。それでも花形は8回にボディ攻撃で池山にダメージを与え、過去2度ドローの相手に競り勝った。

 花形は16勝7KO7敗4分。池山は18勝5KO6敗4分(JBC公認前の戦績を含む)。

花形の話「足を使っても、打ち合っても勝つつもりだった。世界を獲れなかった壁(4度挑戦失敗)、池山さんに勝てなかった壁を、情けない試合だけど乗り越えられたのはよかった。早ければ年内に結婚するかもしれない。こんなヤローが世界チャンピオンになれて、結婚もできる。みんなに勇気を与えてますよね?」

池山の話「判定は分からなかった。どっこいどっこいだと思った。(花形との)第1戦は勝ったと思って、第2戦は負けたと思った。今回はジャッジの方から見てそうだったので受け止めるしかない。体力的にはまだいけるけど、周りのみなさんに迷惑をかけているので、今後のことはみなさんに相談して決めたい」

■日本女子世界チャンピオン
WBOアトム級 岩川美花(高砂)
IBFアトム級 花形冴美(花形)
WBOミニマム級 佐伯霞(真正)
WBO・L・フライ級 天海ツナミ(山木)
WBAフライ級 藤岡奈穂子(竹原&畑山)
WBO・S・フライ級 吉田実代(EBISU K’sBOX)

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