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正規王者ウバーリに勝って尚弥にバトン渡す

11.7大一番の井上拓真 サウスポー対策完了 
正規王者ウバーリに勝って尚弥にバトン渡す

2019年10月29日 16時19分

 WBCバンタム級暫定王者の井上拓真(大橋)が29日、横浜市内のジムで練習を公開、メディアの取材に応じた。拓真は11月7日、さいたまスーパーアリーナでWBC正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(仏)と団体内王座統一戦に挑む。

試合まであと9日、ここまでは減量も順調のようだ

 ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)との王座決定戦でWBC暫定タイトルを獲得した2018年暮れの試合から10ヵ月。拓真が“統一戦”というキャリア最大の正念場を迎えた。対戦相手のノルディーヌ・ウバーリはオリンピックに2度出場し、プロでは16勝12KO無敗のサウスポー。「(試合が決まった)当初は厳しいと思っていた」と父の真吾トレーナーは明かしたが、試合に向けた練習で劣勢を克服してきた。

 本人曰く「年末に世界を獲ったときは時間が少なく、サウスポー対策(ペッチもサウスポー)がぎこちない部分があったけど、今回はサウスポーとスムーズにできるようになった」と左対策の成果を強調。勝利のカギは「いつもそうだけど自分の距離をキープすること」で、ウバーリのテンポの速い攻撃に対しては「自分のボクシングをすればテンポよく手を出されないと思う」と勝利をイメージした。

いまのところいい緊張感を保っている拓真

 当初は不利を予想した真吾トレーナーも、ここ数週間のスパーリングで手ごたえを感じたという。以前の拓真は考えるあまり、相手と見合うシーンが多く見られたが、「反応、対応が素早くなった。今は瞬間、瞬間で対応できるようになった」とその成長ぶりを実感。続けて「最低でも5分以上の自信がある」、「スイッチが入ったときの拓真はすごい」と手ごたえを口にした。

 この日のメインイベントは兄尚弥のWBSSバンタム級決勝、対ノニト・ドネア(比)戦だ。「兄弟でバンタム級制覇をいう目標もある。しっかり勝ってバトンを渡したい」と拓真。成長のほどを証明すれば、偉大な兄に大きく一歩近づく。

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