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中川健太が日本S・フライ級王座返り咲き

別府優樹が5度のダウン挽回 WBO・AP王座獲得 
中川健太が日本S・フライ級王座返り咲き

2019年12月8日 18時44分

 グリーンツダジム主催の「クラッシュボクシング19」は8日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で開かれ、日本S・フライ級タイトルマッチ10回戦は挑戦者の同級11位、中川健太(34=三迫)がチャンピン奥本貴之(28=グリーンツダ)を3-0の判定で下して2年9カ月ぶりに王座に返り咲いた。

中川は大差判定勝ちで王座返り咲き

 奥本は4度目の防衛に失敗した。中川は開始から手数で優位に立ち、後半も連打して、奥本の反撃を許さなかった。

 中川は「三迫ジムに移籍して拳四朗と一緒に走ったり、きつい練習を積んで、この1年で成長でき、2度目のタイトルを取ることができました。3年前に果たせなかった防衛を飾ります」とタイトル獲得の喜びより、次戦に向けての意欲を語った。

中川(右)は次戦で前回はできなかった初防衛を目指す

 WBOアジアパシフィックウエルター級王座決定12回戦は同級1位、別府優樹(28=久留米櫛間&別府優樹)が同級4位、矢田良太(30=グリーンツダ)に5度のダウンを奪われたものの、10回に左パンチを集めて逆転TKO勝利、初タイトルを手にした。

 別府は2回にフック、アッパーのコンビネーションでダウンを奪ったが、4回に矢田が接近戦で右ストレートを強烈に決めてダウンを奪い返した。この後、激しい打ち合いで矢田が6回に2度、7、9回に1度ずつダウンを奪ったが、別府が驚異の粘りで10回にパンチを集めてストップを呼び込んだ。

別府(左)は驚異的な粘りで逆転勝ち

 別府は「試合中に右手首を痛めてしまい、苦しかったが、左パンチだけで戦った。最後まであきらめなかった」と笑顔。櫛間昭会長は「よくがんばった。九州のタイソンからアジアのタイソンになりました」とジム初のタイトル獲得を喜んでいた。

◇日本S・フライ級タイトルマッチ10回戦
中川健太(三迫)[3-0(98-92×2、99-92)奥本貴之](グリーンツダ)

◇WBOアジアパシフィック・ウェルター級王座決定12回戦
別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)[TKO10回2分11秒]矢田良太(グリーンツダ)

◇56.5キロ8回戦
下町俊貴(グリーンツダ)[KO1回3分8秒]ジュフリー・カカフリ(インドネシア)

◇L・フライ級8回戦
タノンサック・シムシー(グリーンツダ)[3-0(77-76×2、77-75)]クリスチャン・バコロド(フィリピン)

◇70キロ6回戦
中島玲(寝屋川石田)[3-0(60-54×3)]コムサン・ポンセーン(タイ)

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