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「粘り強く後半に持っていく」

ヘビー級の藤本京太郎 英国での大一番へ出発 
「粘り強く後半に持っていく」

2019年12月14日 10時11分

 21日(日本時間22日)にロンドンで英国期待のヘビー級、ダニエル・デュボアと対戦する日本ヘビー級の第一人者、藤本京太郎(角海老宝石)が14日に出発した。

日の丸の刈込みも入れ、ヘアーを決めて渡英の京太郎

「バタバタです」が、早朝の羽田空港に姿を現した京太郎の第一声。米国西海岸で3週間のキャンプトレーニングを終え、帰国したのが10日。昨夜は阿部弘幸トレーナーが部屋にやってきて、眠たがる京太郎の尻を叩いて出発準備を整えた。「きょうも成田空港からの便だと思っていました」と頭をかく京太郎。

 それでも、勝負の一戦に備えてやれることはすべてやってきたという。アメリカでは週3日のペースで約60ラウンドのスパーリングをこなした。「大変でしたが、生き残るつもりでスパーをしっかりやれました。乗り越えて、やれた気持ちはあります」と京太郎。

「相手のホームで、僕より体もデカいし(倒しに)来ると思いますが、しっかり迎え撃ちたい。こればかりはやってみないと分かりませんが、若くて強くてもプロの経験は少ないし、粘り強く後半に持っていけば勝機を見いだせるんじゃないかと思います」(京太郎)

 13勝12KO無敗のデュボア(WBC15位、IBF12位、WBO6位)はワイルダーやジョシュア、フューリーが支配する世界ヘビー級で次期王者候補と評判の22歳。身長196センチ、リーチ198センチの本格派ヘビー級である。今回の試合にはWBCシルバー王座がかけられるが、世界挑戦の地固めとして京太郎の持つWBAランキングを狙っている。

 敵地に乗り込む京太郎のヘアは、赤&緑、そしてゴールド。日の丸模様の刈り込みもいれた。「日本を背負うタイプではないけど。こんな派手な色だからぜひとも勝たないと」と気合を入れる和製ヘビー級。「ここまで長かったんで、楽しんで戦えればと思います」と語る京太郎はいい表情をしていた。

 この日の先発隊は京太郎と阿部トレーナー。追って鈴木眞吾会長やトレーナー陣がロンドン入りする予定だが、デュボア側の要請で日本の発表会見で用いられたパンダの着ぐるみも持参するという。これについては、会見の様子を見たデュボア側が「藤本はリングでパンダではなくグリズリーと出会うことになろう」とカウンターを見舞った経緯がある。

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