2019年12月23日月曜日

八重樫東9回TKO負け 4度目の世界王座獲得ならず

 IBF世界フライ級タイトルマッチは23日、横浜アリーナでゴングとなり、挑戦者14位の八重樫東(大橋)は王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に9回2分54秒TKO負け。4度目の世界王座獲得はならなかった。ムザラネは3度目の防衛に成功した。

八重樫は9回、レフェリーに抱きかかえられた

「覚悟を決めてリングに上がる」と話した八重樫がミラン・メリンド(比)に敗れてIBF・L・フライ級王座を失ってから2年5ヵ月ぶりに世界タイトルマッチの舞台に立った。挑戦者としての世界戦は4年ぶりのことだ。

 八重樫は序盤、盛んに動いてムザラネを翻弄しようと試みた。左右に動きながら、ガードの上から軽打を打ち込む。坂本真宏、黒田雅之を寄せ付けず2度の防衛を成功させたムザラネは八重樫を追いかけ、2回から得意のジャブをヒットし始めた。

 八重樫は4回、左ボディを決めてムザラネの動きが止まると見るや、ボディ攻撃で畳みかける。ここをしのいだムザラネがワンツーで反撃すると、八重樫はこれをもらって試合は白熱。八重樫は距離を詰めたり、足を使ったり、相手をかく乱しようとさまざまな手を使った。

 ムザラネは7回、ワンツー、左フック、さらにはボディブローを出し始めて八重樫にダメージを与える。八重樫はボディ攻撃でやり返す。試合の行方はまだまだ分からないようにも見えた。

 しかし8回、ムザラネが左ボディを決めると、八重樫の動きが止まった。苦しそうにロープに背中を預けるようになり、ダウン寸前のピンチだ。なんとかしのいだ八重樫は気力でパンチを出す。迎えた9回、ムザラネはジャブで八重樫の頭を跳ね上げ、ワンツーを打ち込み、さらに八重樫が下がったところで主審が試合を止めた。8回までのスコアは2-0でムザラネがリードしていた。

ファンの声援を受けて退場する無念の八重樫

 勝てば36歳9ヵ月で日本人世界王座獲得の最年長記録を更新した八重樫は28勝16KO7敗。八重樫と同級生、37歳のムザラネは38勝25KO3敗。日本人相手に3連続防衛を成功させた。

八重樫の話「前半はうまく戦った? もちろんプレッシャーも感じていたし、後半自分も落ちると思っていたし、正念場だとは分かっていたけど、その中で(8回に効かされたシーンは)見ている人は左ボディを食ったと思ったと思いますけど、その前に右一発、左目にもらって、やべーと思ってそっちに気がいっていたのか、左もらいました。それが試合の展開のすべてだったのかなと。

 予想以上にコリアンスタイル的なものが嫌がっているかなと思えたので。そこをもっとしつこくやっていけばいけるのかなというのはあったですけどね。もちろん止められたのは自分の力不足なんで。チャンピオンが強かったという話です。

 進退については何も今の状態では言えないかもしれないですけど、そういうことを考えなくちゃいけない実感もあるし…まあまあ、のんびり考えます」