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“勝訴”の亀田興毅氏「責任ある理事は辞任を」

東京地裁がJBCに計4550万円の賠償命じる 
“勝訴”の亀田興毅氏「責任ある理事は辞任を」

2020年1月31日 20時13分

 元3階級制覇王者の亀田興毅氏ら3兄弟と亀田プロモーションが日本ボクシングコミッション(JBC)と当時の理事に6億6000万円の損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は31日、JBCの処分が違法だったと認め、JBC、JBC理事長、当時のJBC事務局長と事務局長代行に対し、連帯して計4550万円を亀田側に賠償するよう命じた。

北村弁護士と会見する亀田氏(右)

 裁判は北村晴男弁護士が「勝訴だと思う」と話したように、賠償額こそ要求額とはかけ離れたものの、亀田側が主張したJBCの処分の違法性を全面的に認める内容。

 記者会見した亀田氏は「今日ひとつの形が出たことはうれしい」とした上で、「日本にファンもスポンサーもいるのに国内で活動できず、経済的なダメージが一番大きかった」と当時を振り返った。

 この件は、13年12月にIBF世界S・フライ級王者の亀田大毅とWBA同級王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)が対戦した際、ソリスが前日計量に失格したことに端を発する。

 ルールミーティングで「大毅が敗れてもIBF王座は保持される」と確認されたにもかかわらず、ミーティング後の取材でIBFのタッカー氏が「大毅が負けたらIBF王座が空位になる」と発言し、メディアもこれを報じた。

 ところが大毅がソリスに判定負けした後、タッカー氏が「IBF王座は保持される」と“正しい”ルールを伝え、これが試合前の説明とは違ったことから大混乱が生じた。

 これを受けてJBCは、亀田側がこの事実を事前に承知していながらJBCに報告を怠ったこと、JBCに無断で記者会見を開き、JBCの信用を毀損した─などを理由に、亀田ジム会長、マネジャーのライセンス更新を認めない処分を下した。処分によって亀田ジムは国内で活動ができない状態に追い込まれた。

 亀田側弁護人によると、判決では、JBC担当者が「王座を保持」を確認したルールミーティングに出席していたこと、タッカー氏が試合後に訂正会見を開き、このときJBC事務局長も「IBFの判定に従う」との見解を表明したこと、WBAとWBOが同様のルールを設けており、王座の保持は合理的なルールであること─などの理由から、JBCの処分は違法だったと結論付けた。

 北村弁護士は「JBCがメンツを守るために、混乱の責任を亀田家に押し付けた処分だった」と断じ、他の裁判でもJBCが負けている事実を指摘した上で「JBCは組織の抜本的な改革が求められる。それが訴訟を起こした目的でもある」とJBCを強く非難した。亀田氏も「責任ある理事が辞任することが改革に向けた第一歩になると思う」と体制一新を求めた。

 なお、損害賠償の内訳は、亀田興毅に対し1200万円、大毅に750万円、和毅に1100万円、亀田プロモーションに1500万円。当時のJBC幹部は秋山弘志理事長、森田健事務局長、浦谷信彰事務局長代行。

 JBCは詳しいコメントを控えた上で「試合管理等のJBCの運営は滞りなく万全を期す」との声明を発表。日本プロボクシング協会の新田渉世事務局長は「JBCは長きに渡り、ずっとともに活動してきた重要な団体なので、協会としては事実関係を確認の上、適切に対処していく所存です」との声明を出した。

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