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S・バンタム級契約体重を一発クリア

【動画あり】比嘉大吾が悪夢の計量失格からあす再起
S・バンタム級契約体重を一発クリア

2020年2月12日 15時19分

 15連続KO勝利の日本タイ記録保持者で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(白井・具志堅S)が13日、後楽園ホールで1年10ヵ月ぶりの試合に臨む。日本ボクシングコミッションで行われた前日計量は、比嘉と対戦相手ジェイソン・ブエナオブラ(比)がともに53.8キロで契約体重119ポンド(53.9キロ)をクリアした。

2年ぶり復帰の比嘉(左)と対戦相手ブエナオブラ

 比嘉は2018年4月15日、WBC王座の3度目の防衛戦で計量に失格、王座をはく奪された。翌日、クリストファー・ロサレス(ニカラグア)との試合は「ロサレスが勝った場合のみ王座戴冠」という変則ルールで行われ、比嘉は9回TKO負けでプロ初黒星を喫した。

 日本人世界王者の前代未聞の計量失格からの再起とあって、計量場にはいつになく多くの報道陣が詰めかける中、比嘉は「体重オーバーを期待してますか?」と記者にジョークを飛ばしながら、引き締まった肉体美を披露し、100グラム・アンダーで難なく契約体重をクリアした。

 今回はボクサーの減量をサポートするコンディショニングコーチを招いて減量に取り組んだ。契約体重がフライ級から約3キロ重かったこともあり、「2年ぶりの減量だったので最後のところはきついと思ったけど、うまくいったほうじゃないですかね」と計量合格にほっとした様子だった。

 とはいえ、2年のブランクを作り、トレーナーやトレーニング内容が変わり、初めてのウエートでの試合ということで不安はあるのだろう。練習での手ごたえを問われると、「悪くないかもしれないけど…分からない」、試合に向けての抱負は「来てくれた人が楽しい試合ができればと思う。結果倒せる試合ができたらいいですけど…」と景気のいいコメントは出てこなかった。

 計量会場に駆け付けた具志堅用高会長は「スピードやキレは以前と一緒。気持ち次第ですよ」と比嘉の奮起に期待を寄せる。WBCバンタム級7位にランクされる比嘉(15勝15KO1敗)は、格下と思われるブエナオブラ(7勝3KO4敗3分)を相手にどんなパフォーマンスを見せるだろうか。

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