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好機到来の福永亮次 世界9位サルダール狩りなるか

2020年2月13日 13時59分

 あす14日後楽園ホールで開催される「SLUGFEST」の前日計量が日本ボクシングコミッションで行われ、メインのWBOアジアパシフィックS・フライ級タイトルマッチは、WBO9位にランクされる王者フローイラン・サルダール(比)が51.9キロ、挑戦者4位の福永亮次(角海老宝石)がリミットの52.1キロで合格した。

計量に合格した福永(左)と王者サルダール

 サウスポーの福永はジム移籍2戦目、33歳で大きなチャンスをつかんだ。「ボクシング人生を左右する試合」。そう位置付ける一戦は、挑む王者が世界挑戦経験を持つサルダールだからだろ。

 サルダールは16年9月に井上拓真(大橋)と対戦して初回にダウンを奪いながらも判定負け。18年7月にはWBOフライ級王者の木村翔に挑戦したものの、6回KOで敗れた。ただし31勝22KO3敗1分のキャリアは中身が濃く、昨年9月には新鋭の村地翼(駿河男児)を8回TKOで仕留めてWBO・AP王座を獲得した。

 福永もサルダールの強打を大いに警戒し、重いクラスの選手とスパーリングを重ねて対策を練ってきた。「プレッシャーをかけながら下がらなようにボクシングをする。上下に打ち分けたい」というのが基本的なプラン。今回は大工の仕事を試合前最長となる12日間休み、コンディションも万全に整えた。

 サルダールの強打を警戒しながらも、11勝11KO4敗の戦績を誇る“倒し屋”福永は「もちろんKOを狙っていく」とも宣言。悲願のタイトル奪取と世界ランキング獲得に向け気合いは十分だ。

世界ランカーの山内(左)も登場

 セミのフライ級8回戦は、中嶋憂輝(角海老宝石)と川畑嗣穂(ワタナベ)によるアマ出身者対決。アンダーカードにはWBAフライ級3位にランクされる山内涼太(角海老宝石)がMJボー(比)を迎えるフライ級8回戦も行われる。

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