2020年2月21日金曜日

前日本王者の田中教仁 プロ15年目で世界初挑戦 
3.3タイ「ネガティブな歴史に終止符を打つ」

 三迫ジムは21日、日本ボクシングコミッションで記者会見を開き、前日本ミニマム級王者でWBA同級13位の田中教仁(三迫)が3月3日、タイのナコンサワン市でWBA同級“スーパー”王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)に挑戦すると発表した。

ノックアウトの写真を手にKO宣言の田中

 WBC3位など世界4団体でランク入りする田中はIBF挑戦者決定戦などの話もあったという中、昨年12月にWBA王座挑戦の話が進み、年が明けてから日本王座を返上。記者会見に臨んだ田中は「敵地で無敗のスーパーチャンピオンに挑戦でき、とてもやりがいがある」と目を輝かせた。

 田中(19勝10KO7敗)はこの日が35歳の誕生日。15歳で畑山隆則vs.坂本博之にあこがれてボクシングを始め、2005年に20歳でプロデビュー、日本タイトルにまで挑戦したものの11年に一度は引退した。

その後は、祖父が開く板橋の焼き鳥屋「鳥多希」で働いたものの、あきらめきれずに5年のブランクを経て17年に復帰。昨年1月に悲願の日本タイトルを獲得して世界ランキングも手にした。

 王者ノックアウトは14年にWBA暫定王座を獲得し、16年に正規王者に昇格して8度の防衛に成功。デビューから20連勝(7KO)と無敗で、WBAからこのほどスーパー王者に認定された。

 田中は「もちろん強いチャンピオンだが、化け物というイメージはない。自分のパンチをしっかり効かせてぶっ倒したい」と堂々のKO宣言。田中の右の破壊力には定評があり、現在は右につなげる左に磨きをかけているという。

 日本人選手のタイにおける世界タイトルマッチは通算24敗1分。暫定戦では13年に江藤光喜(白井・具志堅S)がWBA王座を獲得しているが、タイでの世界戦が鬼門であることは間違いない。今回もタイでよくある屋外でも試合となるが、田中は「ネガティブな歴史に終止符を打ちたい」と力強く宣言。持ち前の強打で歴史を塗り変えようとしている。

 初めて海外に出るというチャレンジャーは26日にタイ入りの予定。新型コロナウィルスの影響を考え、家族や応援団には「来ないでくれ」と申し渡している。