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国内ヘビー級トップを証明→海外進出プラン

アマ重量級トップ選手 但馬ミツロがプロ転向 
国内ヘビー級トップを証明→海外進出プラン

2020年2月21日 21時07分

 全日本選手権L・ヘビー級で2014年と15年に連覇するなどアマの重量級トップ選手として活躍した但馬ミツロが緑ジムからプロデビューすることになった。21日、東京・下北沢の金子ジムでB級プロテストを受験して合格した。

デビュー戦は6月か7月を予定している

 但馬はこの日、金子ジムのヘビー級、大和藤中と3ラウンドのスパーリング。鋭いジャブ、重い右ストレートに加え柔軟なボディワークをを披露。久しぶりのスパーで「ピークを100とするなら30いかないくらい」と言いながらも大器の片りんを見せた。

 日本人の父(生後2ヵ月で死去)とブラジル人の母を持つ但馬は愛知・享栄高でボクシングを始め、中央大学に進学した。大学時代に全日本選手権を連覇し、けが明けの2018年の福井国体で優勝。その後はけがの治療、日本国籍の取得問題などがあって試合から遠ざかり、プロ入りを決意した。

スパーリングでは随所に才能の片りんを見せた

 現在の体重は120キロ(身長180センチ)で「まずは身体を大きくしている」段階だという。ベスト階級はクルーザー級で、クルーザー級とL・ヘビー級に国内選手がいないことから、まずは日本人ヘビー級のトップに立ち、世界に羽ばたくというプランを描く。

 日本人トップ選手といえば筆頭はWBOアジアパシフィック王者の藤本京太郎(角海老宝石)、日本王者の上田龍(石神井S)が続くが、但馬は「ヘビー級なら、僕よりスピードもテクニックもある選手はいない」と言い切る。松尾敏郎会長も「あんな才能のある選手は今まで見たことがない。京太郎とデビュー戦でやってもいいくらい」と寄せる信頼は絶大だ。

 現在、日本のヘビー級は人材不足で藤本、上田のほかになかなか選手が出てこない状況だ。アマ51戦42勝(20KO)9敗の戦績を誇り、ビッグマウスぶりも堂に入っている但馬の活躍に期待が集まる。

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