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WBCヘビー級再戦は7回TKO決着

フューリーがワイルダーを圧倒! 
WBCヘビー級再戦は7回TKO決着

2020年2月23日 15時19分

 22日(日本時間23日)ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで挙行されたWBC世界ヘビー級タイトルマッチは、挑戦者で元統一王者タイソン・フューリー(英)が王者デオンテイ・ワイルダー(米)に会心の7回1分39秒TKO勝ち。世界ヘビー級のチャンピオンが交代した。

ワイルダーを追い込むフューリー

 オープニングヒットはワイルダーの浅い右ストレートだったが、フューリーがすぐさまフェイントとストレートのような左ジャブでプレッシャーをかけていく。2回KOを宣言していたフューリーの攻撃意欲は伊達ではなく、重量感を増した左ジャブを突き刺し、さらに右もねじ込んでいく。

 予告KOは外したフューリーだが、3回終盤、ワイルダーの耳裏に右を合わせると、バランスを失った王者がダウン。これでさらにフューリーのプレスが強まる。ワイルダーは左耳から出血し、また接近戦でゴツゴツもらうフューリーの側頭部打ちで着実にダメージを深めた。

 5回早々、フューリーのワンツーでばたつくワイルダー。左ボディで2度目のダウンを喫するなど、このままだと結末が近いことを予想させる。フューリーの減点(プッシング)も悪い流れを止める効果はない。

ヘビー級の主役はオレだ!

 ワイルダーは体から力もなくなった。それでも一発逆転の右を狙う意志があったが、限界は近かった。7回、コーナーを背負ってフューリーがワンツーを打ち込んだところで、ワイルダー側は棄権。ベイレス主審が試合を止めた。

 初戦のドローを受けて実現したリマッチを制したフューリーは「神に感謝する。栄光をつかむことができた。ワイルダーは本当の戦士だ」。アッと驚く増量をして臨んだリングだが、それを見事パフォーマンスにつなげた。フューリーの無敗記録は30勝21KO1分となった。

 一方、キャリア初黒星を喫すると同時に11度目の王座防衛に失敗したワイルダーは「言い訳はしない。コーナーが続けさせてくれなかった。きょうは強い男が勝った」とこちらもライバルを称えた。「もっと強くなって戻ってくる」(ワイルダー)

 セミのIBFヘビー級挑戦者決定戦は元同級王者チャールズ・マーティンが同級9位ジェラルド・ワシントン(ともに米)に6回1分57秒TKO勝ち。タイトル奪還のチャンスを手にした。同級の現王者はアンソニー・ジョシュア(英=WBO、WBAスーパー王座も保持)。

 サウスポーのマーティンは左ストレートを散発的に当て、迎えた6回、これをフックに切り替えて打ち込み、ワシントンを倒した。ワシントンの巨体がダウンすると同時にウィークス主審が試合終了を宣した。マーティンは28勝25KO2敗1分。ワシントンは20勝13KO4敗1分。Photos/SUMIO YAMADA

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