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ロマゴン王座復帰で白熱 どうなるS・フライ級戦線

2020年3月3日 11時30分

 元パウンド・フォー・パウンド・キング、4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(帝拳=ニカラグア)がカリド・ヤファイ(英)からWBA王座を奪い、S・フライ級戦線が俄然面白くなってきた。WBO王者の井岡一翔(Reason大貴)、クラスを上げた田中恒成(畑中)も絡むS・フライ級の行方はいかに─。

左から井岡、ロマゴン、エストラーダ

 ロマゴンことゴンサレスは先月28日、「もはや峠を過ぎた」との見方を覆してヤファイにTKO勝ち、3年ぶりに王座に返り咲いて健在ぶりをアピールした。試合後は他団体王者との統一戦をアピール。軽量級きってのビッグネームだけに、その動向は他団体王者も注目だ。

 ヤファイ戦をプロモートしたマッチルームボクシングのエディ・ハーン氏はWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦を真っ先に希望した。ロマゴンに敗れたヤファイは昨年、エストラーダとの統一戦に臨むプランだったが、エストラーダの拳の負傷により消滅。ロマゴン戦にシフトした経緯がある。

 両者はロマゴンがWBA・L・フライ級王者だった12年11月に対戦してロマゴンが判定かち。エストラーダにとってはリベンジという目的があり、ロマゴンにしてみればアメリカで試合をするなら知名度のあるエストラーダが最も実りの多い相手と言える。ハーン氏が試合を実現したがるのは当然だ。

 この試合が成立しない場合、WBOの井岡、IBF王者ジェルウィン・アンカハス(比)の2人も候補者となるだろう。アンカハスの次期防衛戦は未発表ながら、4月11日に米ラスベガスのコスモポリタンリゾート&カジノでハビエル・ロドリゲス(メキシコ)と迎えると報じられた。

 WBOのS・フライ級は、前フライ級王者の田中恒成(畑中)が指名挑戦権を得ており、井岡との対戦が義務付けられている。両陣営がこの試合を早急に実現させるのか、年末などに先延ばしにするのか、あるいは交渉不成立に終わるのかはまだ不明だが、他団体王者をターゲットにしてきた井岡にとっても、ロマゴンの動きは大いに気になるところだろう。

 ほかにロマゴンの対戦相手候補は、不敗神話を崩された上に連敗を喫した前WBC王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)が挙げられる。18年大みそかに井岡に勝って4階級制覇を達成したドニー・ニエテス(比)はその後試合をしていないが、ビッグマッチであれば参戦する可能性も残っているようだ。

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