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5月の世界最終予選中止でさらなる代表は不透明

田中亮明、成松大介、森脇唯人が五輪代表に 
5月の世界最終予選中止でさらなる代表は不透明

2020年3月21日 9時29分

 日本ボクシング連盟は昨日都内で東京五輪の開催国枠による代表を選考する会議を開いた。予定を大幅に超える長時間の議論の結果、男子のフライ級田中亮明(岐阜・中京高校教員)、ライト級成松大介(自衛隊)、ミドル級森脇唯人(自衛隊)の3人が代表に決まった。

左から岡澤、森脇、入江、並木、成松、田中

 会議後3人は先のアジア・オセアニア予選で自力で出場資格を手にしたウェルター級岡澤セオン(鹿児島体育協会)、女子フライ級の並木月海(自衛隊)、フェザー級の入江聖奈(日本体育大学)と一緒に記者会見に臨んだ。

「自力で獲れなかった悔しさはあるが、選んでもらってホッとしている。全力で金メダルを目標に頑張りたい」(森脇)などといずれも金メダルを口にする積極発言で意欲をアピールした。成松は前回のリオデジャネイロ大会に続く2度目の五輪出場となる。

 なお選に漏れた堤駿斗(東洋大)ら5選手は5月に予定される世界最終予選に出場して自力出場を目指す予定だったが、この大会が新型コロナウイルス感染の世界的拡大を受けて中止となり、現時点で改めて実施されるかどうかは不透明のまま。他の地域予選も終えていないところもあり、一方で東京五輪の延期論も高まっている。

 内田貞信日本連盟会長は「予定通り開催される」と受けとめつつも、延期論の感想を聞かれると個人的な意見と断りながら「しっかり予選をやって、選手が十分に力を発揮できる方がオリンピックとしても価値がある。1年後ぐらい(延期)がベストかなと思う」と語った。

 なお日本連盟は初の試みとして五輪代表のチーム名を発表し、男子は「阿修羅ジャパン」、女子は「ブルーローズジャパン」と決まった。選手たちの要望を受け入れたものという。

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