2020年3月29日日曜日

あの一敗から…藤本京太郎インタビュー 
世界目指す日本ヘビー級の第一人者は何を思う

 昨年12月、イギリスで同国ヘビー級きってのホープ、ダニエル・デュボアに2回TKO負けした日本ヘビー級の第一人者、藤本京太郎(角海老宝石)。厚い壁に挑み、跳ね返された京太郎の胸の内はどういうものなのか。その第一声は「あの試合を乗り越えてスッキリしています」だった─。=ボクシング・ビート3月号から=

ヘビー級の大舞台を経験した京太郎

──試合は確かに早かったけど、動きはそんなに悪くは見えませんでしたが。
「あ、それね、なんでスッキリしたかと言いますとね、K-1の頃からですが、自分に負けて諦めてしまうことがあったんです。それがどうしてもイヤだったんですよ。海外での試合やし、相手は強いし、自分にだけは負けたくないと思っていたんです。その辺は僕の中で大きいのかなって」

──自分に負ける時というのは?
「大阪でハウモノに負けた時がそうでした(2012年大みそか、OPBF東洋太平洋ヘビー級戦)。自分でタイミングをみつけられず、下がりながら、下がりながらで結局負けた。ああいう試合だけはしたくないんです。勝つ負ける、ベルトを獲るとかよりも、ある意味、自分が成長したい気持ちが強かったんです」

──下がらずに戦ってKO負け。試合を終えてみてどう思いますか?
「ボクシングを始めたときに心に決めていたことが3つありました。東洋太平洋王座を獲ること、世界ランキングに入ること、世界挑戦すること。2つを達成して、もう一つは世界挑戦じゃなかったけど大きな試合だった。僕は正直ユルユルの性格でここまできたけど、ほぼコンプリートすることができた。角海老ジムには感謝しています」

──ヘビー級は年齢層も高いし、自身のピークがまだ先にあると思うことは?
「正直なところ、僕に『強くなりたい』『ボクシングが大好きだ』という思いがもっとあれば、海外にももっともっと行ってるだろうし、いろんな挑戦をしていたかもしれません。でもこういう性格でモチベーションも衝撃的に低くて。正直に振り返れば、ひと区切りをこの4、5年は求めていたのかもしれません。負けましたけどね。いざ終わってみて、早く終わるのも、12ラウンド戦って負けるのもあまり変わらないんじゃないかと思うし。一方で、もっと長く戦えば面白かったとも思うし」

──今後は?
「僕は結構、人生の選択を流れで決めてきたので。流れで動いていくと思います。また(海外から)オファーがあれば……」

 京太郎は後日、現役続行を表明。陣営は6月ごろに再起戦を行いたいと話しているが、新型コロナウイルスの影響もあり、再起戦の見通しは立っていない。

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