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2020年4月15日 11時18分
2020年4月14日 17時27分
アメリカの老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」のオリジナルランキングを読む企画の第4回はライト級を読む! 全階級を通じたパウンド・フォー・パウンド・ランキングで2位につけるワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の野望、4団体統一はあっさり実現するのか? そしてその先はどんな展開が待っているのだろうか─。
■ライト級
C ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ=WBAスーパー、WBO、WBCフランチャイズ王者)
1 テオフィモ・ロペス(米=IBF王者)
2 デビン・ヘイニー(米=WBC王者)
3 リチャード・コミー(ガーナ)
4 ルーク・キャンベル(英)
5 ライアン・ガルシア(米)
6 ロバート・イースター(米)
7 ハビエル・フォルトゥーナ(ドミニカ共和国)
8 ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)
9 エマヌエル・タゴエ(ガーナ)
10 ランセス・バルテレミー(キューバ)
認定チャンピオンはロマチェンコ。五輪2大会金メダリストであり、プロ2戦目で体重超過のオルランド・サリド(メキシコ)に屈したが、その後は滑るようなフットワークと正確無比な攻撃で連勝街道を驀進、既に3階級制覇を達成している。
そのロマチェンコが目標とする4団体統一をかけて対戦するのがランク1位につけるIBF王者ロペスだ。ロペスは昨年12月、時期尚早という声もあったコミーとの世界戦に2回TKO勝ちして実力をアピール。一気にロマチェンコ戦のチケットをゲットした。
キャリアとスキルなら圧倒的にロマチェンコだろうが、ロペスのパワーが通用するという見方もある。ロマチェンコは4団体を制してライト級を卒業し、最大限に力を発揮するたにめ階級を下げるというプランを持っているようだが、はたして思うようにことは運ぶのか…。
新生のロペスはたとえロマチェンコに負けても、試合内容次第で評価を落とすことはないだろう。もし番狂わせを起こせば、それこそビッグニュース。今後のライト級勢力図を決定づける頂上対決に注目が集まる。
2位のWBC王者ヘイニーは昨年、ロマチェンコのフランチャイズ王座昇格に伴い正規王者に昇格した。まだビッグネームとの対戦はないものの、21歳の若武者は将来のスター候補と言えるだろう。ヘイニー、同じく21歳のガルシア、22歳のロペスで米国ライト級三羽烏を構成する。
そのガルシアは5位にランクされている。3人の中で唯一、世界王者になっていないが、SNSを駆使して人気はナンバーワン。新型コロナウイルス感染拡大による停滞がなければ20年には世界挑戦をしていたはずだ。WBAレギュラー王者ジェルボンテ・デイビス(米)やヘイニーを挑発しており、どの組み合わせが実現するか楽しみである。
ロペスに敗れた前IBF王者コミーが3位、一度も世界王座に就いていないキャンベルが4位は評価が高いようにも思えるが、ロマチェンコとフルラウンド、リナレスとの接戦など試合内容が評価されているのか。6位以下はイースター、フォルトゥーナ、リナレスと続く。10位バルテレミーを含めてこの4人はキャリア豊富な元世界王者(S・フェザー級含む)たちだ。9位トゴエも含めて下位はベテランがそろった。
3階級を制し、ロマチェンコ戦でダウンを奪ったリナレスは本来ならもう少し上位でもよさそうだが、S・ライト級進出失敗が響いた。10傑以外でも前出のデイビスが実力ではナンバーワン。いずれにしてもロマチェンコvs.ロペスの結果次第で大きく動いていきそうだ。
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