WBOバルカルセル会長が独自の見通し語る
ファン最優先「年内のビッグマッチは難しい」
2020年4月15日 16時23分
2020年4月15日 11時18分
トップランクのボブ・アラムCEOがフロリダ州オーランドにあるプロレス団体WWEの訓練施設を使い、無観客で試合を再開できるかの調査に入った。ESPNが報じている。
CNNによると、新型コロナウイルスの感染拡大によりアメリカで行動制限が続く中、フロリダ州は知事の定める「必要不可欠なサービス」に食料品店や病院、公共インフラとともにWWEの事業を認定。州の経済に及ぼす影響を考えての判断だという。
さらにフロリダ州はこの施設をプロレスだけでなく、ボクシングなど他のスポーツにも開放する方針。ESPNによると、アラム氏は「これはとても、とても興味深い。彼らの施設を使って無観客試合をできる可能性がある」と前向きで、すでに関係者と接触を始めている。「私たちは(WWEトップの)ビンス・マクマホンとも仲がいい」とも付け加えた。
フロリダ州のロン・デサンティス知事は「私たちは3月中旬から新しいコンテンツに触れられずにいる。いまは4月中旬。人々がまだ家にとどまらなければならないなら、彼らに新鮮なものを届けられるようにサポートしたい」と発言。ようはテレビでスポーツ中継が見られるようにアシストしようというのだ。
アラム氏はフロリダ州の方針に大きな関心を示しながら、無観客試合を行う場合でも、選手、審判、スタッフの安全と健康に最大限の注意を払い、テストを重ねる必要性を強調。可能性があるのは6月以降だとも指摘した。
また、すべての試合をこのケースにあてはめるわけでないとも説明。たとえば2月に開催したデオンテイ・ワイルダーvs.タイソン・フューリーのヘビー級戦は入場料収入が1700万ドル(約18億円)あった。
このような試合を無観客にすると選手のファイトマネーにも影響が大きく出てしまうので、フューリーとワイルダーの第3戦は今年の10~12月が新たな候補日だ。アラム氏は「今年の最後の3ヵ月(10月から)になれば観客を入れたイベントが開催できると思う。確信はない。私の中の計算だよ」と話している。Photo/SUMIO YAMADA
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