WBAスーパー･IBFバンタム級王者の井上尚弥（大橋）との3団体統一戦を待ちわびるWBO王者ジョンリール・カシメロ（比＝写真）が現在の心境を語り、井上にメッセージを発信した。マニラタイムズ紙の電話インタビューに答えたもの。

　記事の冒頭で、カシメロは「イノウエ、私たちがいいファイトを見せられるようにハードに練習していてくれ」といきなりのジャブ。さらには「キミのアゴがテテのように簡単に砕けず、数ラウンドもってくれることを願っているよ」と井上を挑発してみせた。カシメロは昨年11月、ゾラニ・テテ（南アフリカ）に3回TKO勝ちして王座を獲得している。

　4月25日にラスベガスで予定されていた3団体統一戦は延期となり、新たなスケジュールは発表されていない。2月にアメリカ入りしたカシメロは現在もラスベガスに滞在中。現地では体重を増やさないことを目標に、ミット打ちやバッグ打ちで調整しているというが、外出制限の影響なのか、スタミナはやや落ちていると認める。

　それでも「試合がきたときに襲い掛かれるようにハングリーな状態をキープしている」とカシメロ。フィリピンの家族と離れた生活が続いているが、井上戦に向けてモチベーションの衰えはまったくないようだ。Photo/SUMIO YAMADA