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平野和憲 あす東日本新人王でデビュー戦

交通事故から奇跡の復活を遂げた元立教大主将 
平野和憲 あす東日本新人王でデビュー戦

2020年8月17日 15時26分

 あす18日、後楽園ホールで開催される東日本新人王予選でデビュー戦を迎える平野和憲(KG大和)は交通事故から復活を遂げた奇跡のボクサー。あすはフェザー級4回戦で脇雄一(石橋)と対戦する。

JBCで計量に合格した平野

 平野は2017年11月、職場で歓送迎会の帰り道、軽トラックにはねられ20メートル以上吹っ飛び、救急車で搬送され集中治療室に運ばれた。肋骨を10本以上、左腕も折れるなどの重傷を負いながら一命を取り留めた。医者や看護師から何度も「不幸中の幸い」と言われるほどだったという。

 もともと立教大でボクシングをはじめ、4年生のときはただ1人の選手で主将を務めた。チームは関東大学リーグの3部で、個人戦績は15戦10勝5敗。卒業後は広告代理店に勤め、全国各地で勤務していたところ、同じ大学の1学年先輩である水谷直人(KG大和)から「平野もこっちでやれよ」と誘われた。

 広告代理店をやめてジムに通い出し、同時に保健体育の教員免許を持っていたことから教員を目指した。しかし教員試験に受からず、教員試験浪人をしていたところで起きたのが交通事故だった。

 しかし、これがプロボクサーを本気で目指そうとするのだから人生は分からない。「プロになろうか迷っていたけど、事故にあって人間いつ死ぬか分からないと思った。ならやってみようと思った」と平野。

 事故から5ヶ月で練習に復帰し、現在は環境省所管の独立行政法人で契約社員として働きながらトレーニングに励んでいる。「教員とプロボクサーは両立できない」と教員の夢はひとまず封印した。

 緊張しやすい性格なので無観客試合を歓迎するという31歳は「右ストレートをまっすぐ打つことを大学時代から取り組んできた。真っすぐをしっかり突いて相手を下がらせることを心がけたい」と試合をイメージした。写真提供=KG大和ジム

■17日の試合(すべてフェザー級4回戦)
竹村康孝(イマオカ)vs.西川勇気(角海老宝石)
脇田雄一(石橋)vs.平野和憲(KGB大和)
リッキー長谷川(ワールドS)vs.豊田和也(小熊)
吉田諒(イマオカ)vs.山邊博勝(花形)
廣瀬祐也(新宿協栄)vs.水間洋(ワタナベ)
山口成也(厚木ワタナベ)vs.山口怜恩(ワタナベ)

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