ヘビー級シーン混沌 ポベトキンがホワイトTKO
2度のダウン挽回でWBC暫定王座獲得
2020年8月23日 11時30分
2020年8月22日 20時56分
「はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント」決勝が22日、後楽園ホールで行われ、日本同級4位の渡部大介(ワタナベ)が草野慎悟(三迫)に8回3-0判定勝ち。副賞の賞金100万円と漫画「一歩」への登場権を手にした。
試合はサウスポー草野が好調な滑り出し。サイズを生かし、自信を持って左右のストレートをつなぐ。距離を縮めたい渡部は右を振って出るが、草野もしっかりと打ち返して対抗。
これでファイター型の渡部がますます粗くなって空回りする展開も想像されたが、3回の渡部は右からの入りを修正。ペースが乱れるのを防ぎ、5回には右ストレートを直撃させて草野からダウンを奪った。
草野に肉薄し、ボディへもパンチを集める渡部。草野も懸命に手を返し、終盤は互いに疲れながらの打ち合いとなった。スコアは76-75、77-74、78-73だったがクロスファイトだった。
トーナメントで竹嶋宏心(松田、引き分け)、リチャード・プミクピック(比、判定勝ち)を退けてきた渡部は11勝6KO4敗2分。「これで満足せず、次はタイトルを獲れるよう頑張る」と先を見据えた。1回戦のマ・シャン(中)との激闘が特に印象深い草野は13勝5KO9敗1分となった。
渡部大介の話「最初は大きい一発を当ててやろうと思って力んでしまった。右ストレートをサウスポーに当てるのは得意。何回か当たっていて(5回のダウンは)それがたまたまいい位置で入ったのがあのラウンドだった。トーナメントで優勝するのはアマチュア時代を含めても初めてで、これからのボクシング人生において自信になると思う。
日本4位なので来年くらいにはチャンスがくると思う。どんな選手にも勝てるようにして、チャンスを待ちます。
優勝の特典で漫画「はじめの一歩」に登場できるが、どう描いてほしい? 「ああ、いたな~」くらいのキャラじゃなく、きちっと認識してもらえるようなキャラに描いてもらえたらうれしいです」
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