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天笠尚「リゴンドウを2度倒した男」が語る至福の時

2015年2月17日 19時33分

 大みそかにギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)を2度倒し、敗れながら株を挙げた天笠尚(山上)。「僕は負けたのに……」と面食らうのも無理はないが、本人にリゴンドウ戦についてあらためて聞いた。=ボクシング・ビート3月号より=

ボクシング・ビート(以下BB) 試合までどんな気分でしたか。
天笠 決めた時点でもうポジティブにやろうと腹を括ったんです。得意ではない公の行事や取材も重荷にならないくらいポジティブにやろうと。だから楽しんで、充実していました。短い期間ですけど早く感じましたね。試合も心身ともベストでしたので。

BB ふと恐怖心に襲われたりしませんでしたか。
天笠 不思議と自分がやられることもイメージしなかったんです。僕が負けるという予想が濃厚だったからでしょうけど、逆に自分がパンチを当てて倒すシーンをイメージできたり。本当に楽しかった。お祭りのような感覚で臨んだので。ですので逆に、リゴンドウ戦は経験値として生かすことができるのかな、とも思います。自分の中で1つの試合としてカウントされているのかなと……特別枠のような試合だと意識していたんですね。

BB 作戦をどう立てていましたか。
天笠 序盤は距離を取り、リーチを生かして、リゴンドウに「遠いかな」と思わせたかったんです。それでも基本的にポイントは獲られると思っていて、明らかに何でもできないとなると途中からプレッシャーをかけていこうと。思ったより早くプレッシャーをかける展開になりました。

BB 思ったより早く距離を取って戦うことに見切りをつけたと。
天笠 そうです。向き合ってみて分が悪いなと思いましたね。パンチを出すのが怖かったんですよ、全部読まれるんだろうなと。

 インタビュー全文はボクシング・ビート3月号に掲載。このほかにセコンドについた内田洋二トレーナーの分析、天笠語録、トップ現役選手(和氣慎吾、小國以載、大竹秀典、岩佐亮佑、長谷川穂積ら)たちの「リゴンドウをこう見た」も含め、特集『リゴンドウ・イン・ジャパンの余韻』としてお届けしています。

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