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強打のマグラモに完勝で22歳のホープ歓喜
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2020年11月6日 金曜日

中谷潤人が8回KO勝ち WBOフライ級王座獲得 
強打のマグラモに完勝で22歳のホープ歓喜

 WBO世界フライ級王座決定戦が6日、後楽園ホール「ダイナミックグローブSP」のメインで行われ、同級3位の中谷潤人(M.T)が同1位ジーメル・マグラモ(フィリピン)に8回2分10秒KO勝ち。デビューから21戦無敗で世界チャンピオンに輝いた。王座決定戦は田中恒成(畑中)のタイトル返上によるもの。コロナ対策でチケットの一般販売はせず、観客は400人だった。

中谷は8回、ついにマグラモを仕留めた

 中谷が初回、いきなりチャンスを作った。ガードを絞って前に出てくるマグラモに左ストレートを打ち抜く。マグラモが後退し、中谷は畳みかけたが、ここはマグラモが逃れた。

 2回以降、マグラモは頭を下げて前に出てきた。中谷はこれを受け止め、近距離で打ち合って接近戦でも負けないところをアピールした。その後はうまくポジションをずらしながら距離を巧みに操り、長い手をうまく折りたたんでアッパー、フックをボディに決めた。

 マグラモもボディ打ち、左フックで攻めるが、主導権を握っているのは中谷だ。4回に左アッパーをボディに決めると、マグラモの動きが一瞬止まったように見えた。

中谷は距離を詰めても強かった

 劣勢のマグラモは前に出るが、中谷は足を使って距離を取ったり、体で受け止めて接近戦を展開したりと変幻自在。ダメージをためてマグラモのペースがだんだん落ちてくる。

 迎えた8回、中谷は左のロングフックを打ち込んでマグラモを下がらせると、クリンチに出たマグラモに左アッパーを浴びせ、追撃してフィリピン人をキャンバスへ。マグラモは辛うじて立ち上がったものの10カウントとなった。

 中谷は小学校6年生でボクシングをはじめ、中学卒業と同時に単身ロサンゼルスへ。その後は中谷の夢をバックアップするために、家族で三重県からM.Tジムのある神奈川県相模原市に引っ越した。15年のプロデビュー後は、全日本新人王、日本ユース王座、日本王座と階段を上がり、ついに世界タイトルを手に家族の夢をかなえた。

 日本人の新世界チャンピオン誕生は18年暮れに井上拓真(大橋)がWBCバンタム級暫定王座を獲得して以来およそ1年10ヶ月ぶり。日本人世界チャンピオンは7人となった。

中谷の話「1ラウンド目にいいパンチが入って、効かせたということが自分の中で組み立てやすかった。(コロナで試合が7ヶ月延期となり)たくさんの方にお世話になったのでその思いを拳に乗せてリングに上がった。フライ級のチャンピオンになれたのでもう一つ上の目標を持っていいかなと思う。統一戦、防衛戦をクリアできるようチャンピオンロードを歩んでいきたい。4回戦からやってきて4回戦選手のお手本になれたかなとも思う」

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