大みそかに東京・大田区総合体育館「SANKYO Presents LIFETIME BOXING FIGHTS 5」の予備検診が29日都内で行われ、WBO世界S･フライ級チャンピオンの井岡一翔（Ambition）と4階級制覇を目指す挑戦者の田中恒成（畑中）が顔を合わせた。

　日本人初の4階級制覇王者、井岡（31＝24勝14KO2敗）は髪を編み込んで気合いの入った姿。この日までにイスマエル・サレス・トレーナーも合流し、「試合が決まってからは不安なことのほうが多かったが、多くの方のサポートでここまで順調にこられた。結果で返したい」とまずは感謝の言葉を述べた。

　体格差がほぼないことについては、「やってみないと分からないけど、体格やリーチが違うと戦い方も違ってくるので、そういう点ではいつもよりやりやすいかなと思う」とコメント。そして「これまでも言ってきましたけど、レベルの違い、格の違いを見せたいと思います」ともはやお約束となったコメントをこの日も口にした。

　名古屋から東京入りした田中（15勝9KO）は「最高の準備ができた」、「いままでとは体の変化も体調の変化も違う」とアピール。フィジカル面とコンディショニングの飛躍的なアップに手ごたえを感じている様子で、「最高のパフォーマンスができるか」と問われると「間違いない」と即答した。

　世代交代、そして史上最速となる4階級制覇達成でステップアップを狙う田中は「すごい試合になると思う。自信はあるしKOを狙う」と体だけでなく言葉にも力がみなぎっていた。

　なお、予備検診の模様はメディアにズームで紹介され、インタビューは試合の模様を31日午後6時から生中継するTBSが行った。検診結果は以下の通り。

■検診結果
　　　　　井岡　　　　田中
身　長　164.8㎝　　　164.6㎝
頸　周　33.5㎝　　　 35.2㎝
胸　囲　90.0㎝　　　 84.5㎝
リーチ　169.0㎝　　　167.0㎝
視力　左1.5右1.5　　左1.0右1.0
拳周　左24.5㎝右24.2㎝　左24.5㎝右25.0㎝