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「効かされたら行ったろうと決めていた」
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2021年1月17日 日曜日

ラスベガスの殊勲 中谷正義インタビュー 
「効かされたら行ったろうと決めていた」

 ラスベガスで殊勲のカムバック!  1年5ヵ月ぶりのリングで世界ランカーのフェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)に逆転TKO勝ちした中谷正義(帝拳)。発売中のボクシング・ビート2月号で、飯田覚士さんが中谷に話を聞いた。テオフィモ・ロペス(米)戦後のこと、復帰の決断、そしてベルデホ戦……その一部を紹介しよう。

飯田 このたびはおめでとうございます。対談は2年ぶりかな。さっそくだけど、テオフィモ・ロペス(19年7月)に敗れた後、一度引退を表明していたけど……。
中谷 はい。区切りがついて、続けても次のチャンスがいつ来るか分かりませんでしたので。たとえば東洋をもう一度獲って防衛というのも、2年3年かけてチャンスが来ると考えたら、33、34歳。体がどうなってるのかも分からないですし。

復帰の経緯

飯田 考えるよね。

中谷 だったら続けても現実的に可能性はあまり高くないかなと思いまして、一度やめました。

飯田 引退表明は本気だったんだ。

中谷 はい。あそこで負けて先がなかったですね。何かを変えな、先がなかった。でも変えるぐらいの可能性を見出せてもなかったんでね。自分は井岡ジムでずっとやってきましたし、移籍するぐらいならやめようと思ってたんですよ。井岡ジムやから強くなれましたから。

勝った瞬間なぜ喜べなかったか

飯田 その、チャンスを求めて帝拳に移籍して1試合なんだけども。帝拳のボクサーって浜田剛史さんや山中慎介くんみたく一発パンチャーな印象があるんだけど、大場政夫さんみたいな不屈の精神というか。そこはね俺、中谷くんは帝拳っぽいなと思ったんだよね。

中谷 自分的には試合中「無」やったんですけどね。坦々とやってた感じです。

飯田 いやホントね、1ラウンドのダウンした後に打ち合いに行くことを選択した時点で日本のファンのハートはつかんだよ。

中谷 ハハハ……。

飯田 覚悟決めたというより自然に行った感じ。

中谷 そうですね、試合前から効かされたら行ったろうと決めてたんです。僕のほうがデカいのでボディー狙えると思いましたし、下がるほうが危険。なので作戦のうちというか。

飯田 あの判断はすごく大きかったと思う。あそこで脚使ってたら、というかそういう選択をするモチベーションで戦ってたら勝てていなかったろうね。でも勝った時の、派手なガッツポーズをするわけでもない、あの冷静な感じはどうしたの?

中谷 それが分かんないんですよ。試合前はどんな喜び方をしようか、テレビ受けする喜び方をしようと考えてたんですが。……無観客だったからか。誰もいないから、終わって(集中の)糸が切れた瞬間に冷めたのかもしれません。

 あの“ザ・バブル”で戦った者しか分からない感想のほか、本気の引退決断を撤回するきっかけになった石田順裕さんの言葉、今後の目標などを誠実な男中谷が語る。対談全文はボクシング・ビート2月号に掲載しています。アマゾンでもご購入いただけます。
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