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久我の強打に耐えて最後に劇的逆転

古橋岳也は9回TKO勝ち 日本S・バンタム級新王者に 
久我の強打に耐えて最後に劇的逆転

2021年1月22日 20時05分

 22日後楽園ホール「DANGAN238」のメインイベント、日本S・バンタム級タイトルマッチは、挑戦者1位の古橋岳也(川崎新田)が王者の久我勇作(ワタナベ)に9回24秒TKO勝ち。新チャンピオンに輝いた。久我は2度目の防衛に失敗。

9回、久我が崩れ落ちた

 19年12月、WBOアジアパシフィック同級王座決定戦でジュンリエル・ラモナル(比)にまさかの初回TKO負けを喫した久我が悪夢を振り払うべく防衛戦のリングに上がった。

 久我は初回、ジャブから右ストレートを放ち、近づいての左ボディを有効に決めた。久我の強打をブロックして前に出たい古橋は3回に接近戦に持ち込むことに成功。久我がうまくすき間を作ってボディやアッパーを打ち込むが、古橋がグッと体を寄せてのボディ打ちも決まり、試合が白熱してきた。

 4回、やや劣勢の古橋が距離を詰めて右を決めると久我の動きが止まった。古橋はすかさず畳みかけるが、久我もこらえて応戦。5回は久我が再び右ストレート、ボディ打ちで攻めるものの、古橋のアタックで動きが止まるシーンがあり危なっかしい。5回終了時の採点は48-47×2、49-46で久我がリードした。

 久我は6回、うまく距離を保ちながら戦い、7回には連打で古橋に襲いかかる。あとのない古橋は8回、前に出てボディ攻撃。これに耐えた久我が終盤にコンビネーションを決めるが、終了間際に古橋の右が決まって久我が一瞬棒立ちの状態になった。

古橋(右)は粘りに粘って9回に試合を決めた

 古橋は9回に一気に勝負をかけて再びボディ打ち。久我が下がったところに古橋が右を打ち込むと久我がグシャリとダウン。立ち上がろうとしたもののフラフラで主審が試合を止めた。古橋は27勝14KO8敗1分。久我は19勝13KO5敗1分。

古橋の話「日本のナンバーワン野郎になれました。(久我は)めちゃくちゃ強かった。拳が大きいというか、あとでグローブを検査してほしいと思ったくらいです。足に効いたパンチはなかったけど、何度も心が折れそうになりました。メンタルトレーニングの成果が出た。キーポイントはいかに自分を保てるか。今回は周りに流されず遂行できたと思う。相手の左サイドに回って右を打ち込む練習はしてきた。(試合が終わって瞬間疲労困憊で)できればその場で横になりたかった」

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