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ミドル級の帝王 ハグラー死す 80年代に黄金の中量級

2021年3月14日 11時00分

 世界ミドル級チャンピオンとして無敵を誇ったマービン・ハグラー氏(写真)が13日、米国ニューハンプシャー州の自宅で急死した。胸の痛みを伴う呼吸器系の病気だという。66歳だった。妻のケイさんがフェイスブックで伝えた。

 米ニュージャージー州出身、マサチューセッツ州で育ったハグラー氏は1973年3月プロデビュー。75年まで26連勝。76年に2度判定負けしたが、いずれも後にリベンジしている。サウスポーの(実際はスイッチヒッター)ボクサーパンチャーで、強すぎるために当時の王者たちから敬遠され「無冠の帝王」と呼ばれた。

 ようやく79年11月、ビト・アンツォフェルモ(米)に挑んだが引き分けで王座獲得ならず。しかし翌年9月、アンツォフェルモから王座を奪ったアラン・ミンター(英)に敵地で3回KO勝ち。念願の世界ミドル級王座に就いた。この王座を86年3月のジョン・ムガビ戦まで12度連続防衛した。

 この中には「黄金の中量級4人」と呼ばれたトーマス・ハーンズとの歴史的な激闘やロベルト・デュランを下した勝利が含まれる。しかし87年4月、4人の一人シュガー・レイ・レナードに2-1判定負けで11年ぶりに黒星。2度とリングに上がることはなかった。生涯戦績は62勝52KO3敗2分。

 引退後はイタリアで長年、悠々自適の暮らしをしていたと言われたが、突然の訃報となった。

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