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京口紘人が5回TKO勝ち アメリカ初陣飾りV3

2021年3月14日 12時25分

 WBA世界L・フライ級タイトルマッチが13日(日本時間14日)、米テキサス州ダラスのアメリカンエアラインズ・センターで行われ、スーパー王者の京口紘人(ワタナベ=写真)が挑戦者10位アクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)に5回1分32秒TKO勝ち。3度目の防衛に成功した。

京口は冷静な試合運びが光った

 2階級制覇王者の京口がマッチルームボクシングと契約して初めてアメリカのリングに上がった。リングアナウンサーは「浪速のバッドボーイ!」と日本語で京口を紹介した。

 身長162センチの京口がジャブを突きながら圧力をかける。147センチのベガも強気に右フック、左ボディを打ち込み、試合は初回から近距離の攻防となった。闘志あふれるベガは2回に前に出て、京口の懐に潜り込んで打撃戦を挑む。京口もこれに応じてボディ打ちとアッパーの応酬が繰り広げられる。ラウンド終盤、ベガの右フックが決まった。

 2回にやや押し込まれた京口だったが、これに動じることなく冷静に試合を組み立てる。3回はジャブを突きながら距離を取る時間を増やし、ベガが距離を詰めたときは、左ボディ、左右のアッパーで迎撃した。ベガの闘志は衰えず、3回以降も打ち合うシーンがしばしば。この展開がどこまで続くかと思われた5回、フィナーレは突然訪れた。

 ベガが京口にパンチを打ち下ろした瞬間だった。ベガがいきなり顔をしかめ、京口に背を向けてロープ際に後退。京口が殴りかかったところで主審が試合を止めた。どうやらベガの右パンチが京口の頭に当たり、これでベガは右拳を痛めてしまったようだった。

 京口は19年10月の久田哲也(ハラダ)戦以来の防衛。昨年11月に予定された防衛戦は、自らの新型コロナウイルス感染で前日にキャンセルになっており、今回は試練を乗り越えての防衛成功となった。戦績は15勝10KO。ミニマム級で2度の世界戦に敗れているベガはまたしても無念。14勝8KO4敗1分。Photo by Ed Mulholland, Matchroom Boxing

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